保育園の設立趣旨と歴史
アトムの3つの柱
アトムっ子通信

アトムっ子通信

2004年

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12月号 巻頭文

2005年2月6日(日)アトムのホールで集いを開催します。    市原 悟子

昨年の1年間もとても早く感じましたが、今年も気がつけば、残り1ヶ月となっていました。1年間のカレンダーをめくれば出張と見学者の訪問が入っていない月はなく、今年も全国各地(山口、徳島、高知、奈良、兵庫、滋賀、三重、和歌山、宮城、栃木、青森、北海道、沖縄、関西近隣)に足を運び、見学者も(徳島、高知、滋賀、奈良、和歌山、岡山、東京、神奈川、長野、新潟)等から来られました。バス1台貸し切って多数の職員が来たり、園を休園にして研修に来た所もあったり、見学者は公立、私立の保育園、幼稚園、小学校の先生が主です。今年は幼稚園の先生の見学も多くありました。今回は見学者の感想などをお知らせします。

見学者からは『アトムの子どもは、表情が生き生きしている』『自分たちで行動し、友達同士でよく話ができている』『食事を自分たちで用意して、盛り付けしているのに驚いた』『子どもと先生の関係がしっかりできている、先生が思いっきり叱っているのがうらやましい』『先生も子どもも楽しそう、とても近い間柄のよう』との感想が多く聞かれました。

『自分たちは子ども達にあれこれ口うるさく言いすぎている』『保護者の目を気にして、子どもに変な気の使い方をしている』自分たちの現場とどうしてこんなにも違うのだろうと首をかしげる人も多く『アトムの職員と保護者との関係はどうなのですか?』との質問も多く受けました。

 

私はアトムの日報でのやり取り=(保護者の不満や、不安がそのまま書かれている、それに対して担任がストレートな思いを書いてやり取りしている)アトムっ子=(子どものドラマを実名で知らせる事によってその年齢の特徴や、子どもの個性を親以外の大人にも理解してもらう手段)懇談会のようすや、昨年1年間の混乱状態を説明しました。子ども同士のけんかのシーンを見た見学者から『子ども同士できちんと言葉で伝え合えてる姿を見てしっかりしているなあと感心した。この年齢でとことん自分たちだけでやりとりできるものなのですね。しかし、自分の保育園ではとても子ども同士のけんかなんてさせられません。すぐ止めています。注意して止めないと親からも他の職員からも非難されると思います。アトムでは親からのクレームはないのですか?』との質問を受けました。 私は「子ども同士が思いっきりけんかできるためには、けんかをさせても良いとの親の理解、了解が必要です。親に理解、了解をしてもらえるまでには、何故けんかがおこるか、けんかをする事で何が変わるか、けんかの必要性を説明しなければなりません。もめごとは良くないと考えている保護者にとっては180度違う考え方に簡単に同意できないのでその説明の途中で時にはけんかのような状態になります。

こんなに説明しても分かってもらえないのならもういいとあきらめたら、子どもにとって必要不可欠な体験をさせられないと言う事態になりますので、理解してもらうまで話し合いを続けます」と付け加えると大変驚かれます。『自分たちには、そこまでの度胸がない』『保護者ともめるなんて考えられない』『もっと、保護者と近い関係になりたいと思いながらトラブルを恐れて本当に思っていることを伝えていない』『保育士として悩んでいることもいっぱいあるのにそんな悩みは誰にも話したことがない』と心境を話しながら、『なんとか現状を変えたいと思ってアトムに来たのだからしっかりアトムから学んで帰ろう』ととても前向きな発言に変わる人も多いです。特に私たちが、職員間や保護者間で気持ちの行き違いや、誤解から生じるトラブル=大人同士のけんかを具体的に紹介すると『修羅場をくぐらないと理解するまでに至らないのですね』

『頭で解っていても、やっぱりこわい。アトムの職員はどうして恐れずに真正面からぶつかっていけるのですか?』との問いには「アトムの職員も皆さんと一緒で保護者の目が気になるし、言い合いして嫌な思いをしたくない。傷つくのも、傷つけるのもイヤと思うし怖いのは一緒ですよ。でも黙っておくことが良い方向にいかないので伝える。子どもの様子を伝えることも仕事の一つと考えています。伝えたことでトラブルになることもしょっちゅうですが、ひとり一人違う人間が意見を表明したら互いに理解し合うまでには時間がかかるし、スムーズに分かり合える場合ばかりではないので、トラブルは当たり前と考えられるようになっているからでしょうね。特に親の思い=親心と保育士の思いが一致しない時には大変ですよ。職員間で支えあうことがなければもういいかと簡単にあきらめる職員もいますから」と話題は職員集団作りに発展していきます。

見学者が帰る時には『カルチャーショックを受けました』『どこまで大人同士が本気出せるかだなあ』『頭がいっぱいになって、整理するのに相当時間がかかる』『職員関係をなんとかしたいと思ってきたが、希望が持てたような、私がそこまでできるか不安になった』と様々です。

アトムに見学者が来るようになったのは、10年前からです。

タクシーの運転手が「よく色々なところから来ていますがアトムって何が有名なのですか?」と見学者に聞くそうです。アトムを研究したいと大学生や教授、議員の方たちまで今年は多く来ましたが、私にも不思議です。何がそんなに他と違うのか?

それを解明する1つとして、今年の集いは会場をアトムにして、子どもの知育、能力についての学習会、研修会をテーマに第25回くまとり子育てと保育を考える集いを行いますので、是非参加して下さい。

*詳しい内容は育む会のニュースをご覧ください。

12月下旬に出欠アンケートを取りますのでよろしくお願いします。

尚詳しいホームページ上での情報は12月下旬に公開致します。

おしらせ

17年度の入園申し込みが始まります。お忘れなく!

受付    12月6日(月)~12月10日(金) 午前9:00~午後6時15分
受付場所 アトム共同保育園事務室

職員会議の報告

11月の職員会議の報告(午前9:00~13:00) 岩木 陽子

今月は、午後から理事会があったので、午前に職員会議をしました。
<協議事項>
① 今月は、梅本保育士の人柄理解で話しをすすめました。学生時代の友達関係などを聞き、彼女には周囲に流されない芯の強い一面があるのだと感じました。
② <親>のことでは
☆「何かちょつと気になるなぁ・・」というような事を、親に聞けずにいた事がありました。それは、そのままにせず、日報や直接で聞いてみよう!と確認し合いました。
☆ また、その聞き方ですが、親の性格や状況によって違ってきます。その違いをいろいろ考え合いました。ストレートに言った方がいい人、その反対の方がいい人などそれぞれです。難しいところもありますが、大事なことなのでチャレンジしていきます。
☆各クラスで感じる”親心”を出し合いました。これは、子どもに何か心配な事があると、そのやり取りで「これは親心だなぁ」と感じる事がよくあります。ただ、それがすべて”子どものためになる”とは限らないのでは?・・・・とおもう事があって、こんな話し合いになりました。2才ぐらいまでは、保育士が親心を受け止め、親に安心してもらう事が多く、3才ぐらいから、保育士と親との間でズレがでだすこともはっきりしました。
③ <子ども>のことでは
☆先月に、三人(すいか)の事務室で過ごす子どもの様子を知らせましたが、その後の、子どもの変化を聞きました。三人三様の様子です。二人の子どもは、事務室で過ごしたことで、クラスの中で変化があるようです。しゅうた君はまだ事務室にいるのですが、少し変化が出てきました。彼の特徴もはっきり見えてきました。ただ、そこまでいくには、事務室の1対1の対応、それも何日もかかっての事でした。これを聞くと、保育士は”クラスの中でそこまでの事ができないのでは・・・”というおもいになりますが、そこまではできなくて当たり前です。クラス、事務室、それぞれにできる事できない事があります。大事なのは”的確に子どもをつかむ”ことです。親の理解を求めながら(事務室で過ごす事)みんなで保育をしていく良さ、大事さをそんな話から感じ合いました。
    ☆5才児の最近の出来事を振り返りながら、どんな気持ちが子どもの中に出ているのか?それをどう表現しているのか?そんな事を話し合いました。 ”友達に断られたらいややから、遊びたいけどそんな振りせんとこ!”(自分を守ろうとする自尊心)や仲良しの子にもっと振り向いてほしいというやきもちのような心です。子どもの動作や言葉に隠されたこんな心に気付き、丁寧な対応がいる事を感じました。  親、子どもと分けて書いたのですが、どの話し合いも、親と子を分けて考える事はできませんでした。議論の中で共通していたことは、”子ども理解には親理解が欠かせない”ということです。  今月も沢山大事な事を話し合いました。同じ話を聞いていても、保育士によって理解が違うと思います。また、全部を的確に理解するのも難しいです。が、一つでもいいから、大事なことを頭の中に残していれば、それが積み重なって、一人一人の保育士の力量につながっていくと思っています。

○夜間保育
  ☆保護者の紹介
  ☆夜間保育の遊び
○給食室
  ☆お父さんの料理教室12月4日(金)です!
  ☆アトムの献立レピシの紹介
  ☆冬野菜の薬膳効果について
○いちご組
  ☆長池オアシスへのお散歩
  ☆保育士のここが大変!
○もも組
  ☆もも組レクレーションの報告「楽しかったです!」
  ☆お散歩の様子について
  ☆こどもまつりの取り組みで
○ばなな組
  ☆ハミガキの様子。
  ☆トンネル公園、お化け公園、昔アトムへの散歩!
○ぶどう組
  ☆友達関係の図式
  ☆飴ちゃんの話!(アトムに)飴を舐めたままきていた事件
  ☆たぬき林の散歩?!
  ☆クラス懇談会の報告
○すいか組
  ☆3人の事務室への修行の経過とその後
  ☆遠足へいってきました!
  ☆小人ストーリーの始まり!
○みかん組
  ☆ポケモンチームの取り組み(一人一人の日)
  ☆子どもの表現、ホントの気持ちは裏返しの気持ち、出来事
  ☆遠足のおやつを買いに生協へ行きました
 ☆クラス懇談会の報告
 ☆お手伝いクラスでの様子
○アトム共同保育園保護者会よりおしらせ

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11月号 巻頭文

『他人の子もわが子のように子育て』『地域で子育て』の為には? 市原 悟子

怖々声掛けたら 今年6月、アトムの駐車場の前の車道に女子中学生13人が車座になっておしゃべりに花を咲かせていました。「地べたに座ることを汚いと思わなくなったのはどうしてかなあ」「歩道、車道をはさんで大勢で座って、歩く人の邪魔になるとは思わないのかなあ」「何をあんなに一生懸命話ているんやろう」と岩木、林、私の3人で様子を見ていました。

「その場所、邪魔やからアトムの事務室前を使いと言ったら来るかなあ」「なにをおばはん言ってんやと反発されるだけか」と言いながら、その中学生をよくよく見ていたら、その中に見覚えのある顔が2人が(アトムの卒園児)いました。知らないおばさんから声を掛けられても快く思わないだろうけど、顔見知りの人からの言葉は聞く耳持つだろうとの判断で、岩木が呼びに行きました。

場所移動に最初は渋っていた中学生も岩木の誘いに乗ってぞろぞろとアトムの中に入って来たのです。彼女達は「おとなに聞かれたくない話をするので、聞かないで欲しい」と言って玄関横でひそひそ話をしていました。その後「赤ちゃん見ても良い?」と保育室を覗きに行きました。「地べたに座り込んで話しせんでも此処の場所いつでも貸したるからおいで」と言うと、「うん」と恥ずかしげに返事して帰りました。誰かの家に集まるには大勢過ぎる、アトムの横に公園があるのに、公園ではなく車道や歩道に車座になるというのはこの年頃の今時の微妙さを現しているのかと思いました。

この出来事で、中学生の中に顔を知っている子がいたからこの展開になったけど、知り合いでなかったら無視されるか、別の場所に移動するだけだっただろうなあと思ったことでした。「子どもが悪いことをしているのを見かけたら、大人が注意してあげよう」とか標語にありますが、知らない大人に注意を受けて『大人が言うことだから聞かないといけない』と思う学生、若者はほんの少数だと思います。多くの若者は『お前に関係ないだろう、関係ないものが知った顔して言うな』『お前は親でも身内でもないんじゃ』との反応だと思います。

私たちの時代は、生活の中で、子どもには絶対できないことをしているのが大人だという実感から、大人に対して恐れに近いものを感じていたので、大人に何か言いたいことがあっても言い返すこともできないし、大人から注意されれば聞かなければならない、むしろ大人から注意受けないように気をつけようと振舞っていました。大人と子どもは対等ではないことを、家庭の中でも、学校の中でも、地域の中でも、価値観がどこでも統一されていたので、単純に子どもにも分かりやすかったと思います。

しかし、社会の変化に伴って、価値観の変化が起こっている実情に以前の価値観で行動を起こせばとんでもない反応が返ってきてしまうのだと思います。大人に対して恐れよりも、恨みを感じている学生や青年が多くいるのではないでしょうか。大人に対して言葉遣いも対等だし、行動(化粧、ファッション、喫煙、酒)も大人と子どもの境目がどんどんなくなっているように感じます。

大人として生きていく年数がはるかに長いのになんで急いで大人のような振る舞いをしたがり、またそれを聞き入れる大人が増えているのだろうと疑問が膨らむばかりです。私も大人のように振舞いたいとの願望が強い時期がありましたが、親の「半人前のくせに早い、大人になってからしたいようにしたらいい」との言葉に、大人になってからの夢を膨らませていたことを思いだします。

大人に対しての価値観は変化しても、自分のことを心配してくれて気にかけてくれる人に対しての反応は時代に関係ないように思います。

例えば、全く知らない人に知ったかぶりで注意されると大人を対等に思っているから、「なんでお前に言われなければならないんだ」と反感になり、自分のことを心配しての言葉とは受け取らないだろうし、普段から大人に対して不信や恨みをもっていれば、注意したその人に、その恨みを晴らすような凶暴な行動にいくのではないでしょうか?その凶暴さを感じ取るので、無関心を装う大人が増える。ところが小さい時から共に生活を共有した大人に声を掛けられれば(顔見知りであれば)凶暴な行動にはならないのではと思います。お互いに良く知っていることがとても重要だと思うのです。

 

互いに知り合える場作り

知らないことの怖さの様子は昨年の4月を思い起こせば歴然とすると思います。保護者、職員知らない者同士だったので、誤解、不信が渦巻き緊張感いっぱいだったと思います。知り合うことによって、緊張感はなくなり、互いの悩みも話し合えるし、共に楽しむこともできてきたと思います。

分かり合える機会や方法を企画しなければ、ただ、日々挨拶だけで終わる関係では何年同じ場所で過ごしても、知り合うことにはならないと思います。日々の日報や、毎月のアトムっ子、年4回のクラス懇談会は職員、保護者同士、知り合い、子どもの事を理解する為の手段なのです。

今年のクラス懇談会も3回目が終わりましたね。「半年を振り返って」をテーマに設定したクラスが多かったと思います。子どもの成長、課題を文章化して保育士と保護者で共通理解する為の資料を作成して配布したクラスもありました。保育士として一人一人の様子をしっかり見ていなくては、文章化はできないし、もしこれが誤解や不信に繋がればと不安も感じ、

しかし、保育士の捉え方でいいのか、保護者の意見も是非聞きたい、保護者や保育士以外の大人から見た子どもはどうだろう、一人でも多くの大人に子どもの事に関心もってもらいたいその為には資料があったほうが良いだろうとの判断でクラス全員に配布しました。 しかしその資料について①文章化に誤解を生む表現がないかチェックをしたほうが良かった②個人の子どもの事を書いているので、取り扱いに注意することを職員、保護者共に呼びかけることが必要だったと、配布した後での反省をしました。懇談会時に、訂正、説明し、懇談会を欠席した保護者には訂正箇所をプリントで知らせたクラスもありました。

このようなやり方は、初めての試みだったのですが、この資料を全員に配布したままで回収しなくても良かったのか?今後①、②の配慮だけでいいか?の疑問が残っています。

判断に迷ったら、みんなの意見を聞く、それを参考にして判断する方法で今までやってきました。今回も是非意見を聞かせてください。

一緒に考えてください。よろしくお願いいたします。

おしらせ

職会議の報告 10月の職員会議の報告(午後1:00~5:00) 岩木 陽子

先月の中間総括で、後半の職員会議への要望があり、今月は実行しています。

①一人でも多く参加したいので、午前よりこども達の午睡時間帯の午後にして欲しいとの要望で、今月から職員会議を午後からにしています。
②職員も多く、職員の人柄が分かるような話し合いを工夫できないものか? 早速今月は吉本保育士が10/15に泉佐野・長南中学校で生徒を対象に、学生時代の自分、保育士を目指したきっかけ、働きだしてからの自分を語る内容で、講演したので、そのビデオを見て、感想、質問等をし、吉本保の理解を深めました。

協議事項では
①、すいか組のこどもへの対応 3人の事務室、いちご、もも、ばななでの様子を出し合いながら(すいかのページ参照)こども一人一人の特徴を考え合いました。同じ年齢でも、感じ方や表現力に違いがあることが改めてわかりました。担任の視点とは違った面を知ることから対応も考えられ ”一人一人を大事にする”という事は、こんな違いを知る事が大切だと言うことを再認識できた議論になりました。 すぐに良い結果に結びつかなくても、こんな意識で今後の様子を見ていくと、的を得た対応ができるのかと思いました。
②プライバシー保護と情報公開について 懇談会資料に、半年の子どもの成長や課題などを一人一人まとめたものがありました。その資料を巡って、子どもの情報をどこまで大人同士が共有し合うのか?、情報公開は、何に、どこまで気をつけたらいいのか?、そんな事を話し合いました。

我が子のことだけでなく、周りにいる子どもの事も解り合うのは、大事だというおもいで書いた資料です。当然その扱いには、配慮が必要です。 そこはみんな解るのですが、それぞれの職員で、認識の深さに違いがありました。そこをはっきりさせながらの、話し合いでした。 懇談会では、正しい子どもの姿を理解し合う場です。その為には、本音の気持ちを出し合いながら、子どもの情報を知っていくのが良いと思います。もちろん情報公開には、それを知る大人の良識の目というか、信頼があっての事ですよね。 話し合った事を頭に置いて、今後も子どもの資料を作りたいと考えています。

<その他>      

見学者が2組来られました。
①広島、サムエル保育園から保育士3名    ②松井玲子さん ひとなる書房(「大人が育つ保育園」の出版社)

 

保護者の御協力宜しくお願い致します。

①夕方のお迎え時、子どもの動きに注意してください。お迎えの人を見て子どもは帰れると安心したのか、勝手に給食サンプルを見に来る事がありました。特に暗くなるのが早くなっていますので注意がいります。大人が気を付け合いましょう!
②日報2冊目に連絡先などの記入漏れがあります。緊急時に困りますので必ず記入をお願いします。

○夜間保育
☆夜間保育利用保護者の声

○給食室
☆風邪の季節の予防策
☆給食試食会のご案内
☆アトム給食で大切にしていること

○いちご組
☆こども一人一人の様子
☆いちご懇談会報告

○もも組
☆給食の様子
☆毎日保育の様子
☆懇談会の報告

○ばなな組
☆11月の取り組み
☆今、こんな遊びをしています
☆お散歩「おばけ公園、トンネル公園、どんぐり拾い」など
☆懇談会の報告

○ぶどう組
☆10月いろんなことがありました。アトムでのトラブルあれやこれや
○すいか組
☆おしらせ
☆事務室組になった3人の様子
☆赤スイカ、黄スイカの様子
☆懇談会報告
○みかん組
☆ポケモンチーム、トトロチームの様子
☆懇談会方向
○アトム共同保育園保護者会よりおしらせ

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10月号 巻頭文

第2回運動会 天気で良かったですね!! 市原悟子

2回目の運動会、青空の下で楽しめたこと何よりでしたね!! 

記念すべき1回目の運動会が、悪天候だったので、何より天気が気になっていました。しかし前日の、グランド整備作業中(7人のお母さんがお手伝いしてくださいました)雨がポツポツ、空を見ながら「今からいっぱい降ってくれて良いから、明日降らんといて」と祈る主任の岩木でした。祈りが通じたのか、曇り空でしたが朝の天気はまずまず、7時に集合した職員の一声は「天気で良かったなあ」が合言葉のように顔合わす度に同じセリフでした。

7時半から準備のお父さんたちに集まっていただき、テント張り、旗、搬送等次々作業がはかどりとても助かりました。14人のお父さん達がお手伝いしてくれました。

早く準備は整い9時を待つばかりと安心していたところ、5分前になっても、グランドにすいか、ぶどうぐみの子どもが到着していません。焦って様子を見に行けば、ぶどうぐみの子どもが、いつもと違う雰囲気を察して保護者と離れるのを嫌がり大泣き状態で、前に進めない状態だったのでした。それでも保育士に手をつながれやっとグランド到着。

運動会当日を迎える前に2回の予行をグランドで行いました。その他は各クラスで『運動会ごっこ』と称して遊びながら当日自分の出し物を決めていった子ども達です。

 

3歳児は、出し物を自分たちで決められないので、保育士主導。『運動会』のイメージも定まっていないので、その日の気分でやる気になったり、他の遊びがしたくなったりとても流動的でした。友達のやっていることに気をとられ、自分の目標をなかなか定められない年齢なのです。

4歳児は、やはり目標は「かっこよく」ありたい。強いことに対する憧れが大きいので、5歳児のやっていることには興味津々「あんなふうにやりたい」がイメージできて、良いにつけ、悪いにつけ真似することが多いですね。周囲の自分に対する評価も気になるのでかっこ悪いとこは見せたくない、自信のないことには簡単に手を出さないし、慎重になります。友達がやっていることと同じこともしたい、でも上手くできなかったらイヤだと気持ちは複雑に動く、どちらとも決めかねる微妙さが入ってくる年齢なのです。ここは3歳児と違うとこです。

5歳児は、目標定めることもでき、その為の努力もできるたくましさがあります。どのようにすれば、上手くできるようになるかも考え、友達からのアドバイスも参考にできます。自分に自分でチャレンジする。周囲がそれで良いといっても、自分が納得できなければ良しとしない、自分に対するこだわりができてくるようです。

このような特徴を運動会の子ども達の様子から見ていただけたのではないでしょうか。1年の差はとても大きいものです。

私は行事ごとにこのような子どもの姿をみていただき、年齢以上のことを子どもに要求するのでなく、その年齢に見合った対応を大人が心掛ければいい、そのヒントを見つけ出して欲しいと願います。もちろん成長を喜び合うのも大きな目的ですが。

日常、あたふたと忙しく、慌しく時間を過ごす大人の為に、子どもが怒鳴られながら、叱られながら、大人のペースに合わせて生活しています。年に2~3回子どもの為に大人がゆっくりと子どものペースに合わせてやるのも必要だと思います。日常的には無理だと思いますので、せめてアトムの行事ごとに大人は子どもへの対応や生活を見直す機会にするというのはいかがでしょうか?

沢山の大人に囲まれた非日常の空間で子ども達も緊張感いっぱいだったと思います。しかしどの子どもも、緊張しながらも自分に注目されることを望んでいたと思います。

多くの大人に関心を持ってもらえることをどの子どもも望んでいるのです。

親以外の友達のお母さん、お父さん、おばあちゃん、おじいさんから親しく声をかけてもらえる環境が子どもにとって1番必要な環境だと思います。

沢山のギャラリーの中には南小学校の校長先生、町立保育所の所長、保育士、民生児童委員の方達、退職した職員や、産休、育休中の職員も足を運んで下さっていました。その他にも通りすがりに覗いていた地域の方もいました。

せっかく参加していただいているので、大人同士で楽しめる種目も入れたいとの思いはあるのですが、子どもの時間をとりたくないので今年も親子参加や大人の種目は省きました。しかし、「親子で、大人も楽しみたい」との感想も寄せられていますので、大人向けの運動会を企画しても良いのではと思っています。『育む会』『保護者会』にも相談してみようと考えています。

みかんぐみ保護者の感想・・・(日報からの抜粋です)

・『2回目の運動会新たな感動がありました。もう次からは小学校の型にはまった運動会やなあと思うとやりたいことをできるアトムの運動会は画期的だと思いました。』
・『子どもの目が輝いていました。畳のぼりを長い目で見てくださってありがとうございました。のぼれたときはとても感動しました。みかん組の運動会最高でした。』
・『最後の運動会よく頑張ってたと思います。自分でも頑張ったという思いがもててたようで「オレ、すごかったやろ」と言っていました。それぞれの年齢で無理なく自然に取り組んでる姿がでていて良かったです。』
・『無事に終わり大変良かったです。親としても子どもの朝起きてうれしそうに「うんどうかい」と喜んでる姿を見ただけでもけっこううれしかったです。その上に自分たちでやりたいことを見つけて努力してきたことを見れて2度おいしいっていう感じでした。』
・『去年と比べると本当に満足できました。去年は遊んでいる姿を見ているだけって感じだったので。今年最後になってしまいましたが良い思い出になりました。』
・『みんな子どもたちすごいですね。畳のぼりもすごいけど、すいかの子が登り棒をするなんてびっくりみんなすごい力もっていますね。去年、一昨年の姿からは考えられないくらいがんばってましたね。』
・『鳥羽ちゃん、谷やんのリレー白熱しましたね。普段『運動会ごっこ』として気負わずに練習させてもらった為か当日も楽しめたみたいです。プレッシャーに弱いだけに、とても良い運動会だったと思います。』
・『マイクを向けられてはっきり名前を言えた事、それぞれの競技を頑張ったこと良かった』
・『「リレー走るの速かったなあ」と言うと「真剣に走ったもん」と得意げでした。』
・『0歳児の時から毎年運動会見てきたけどやはり今年が1番感動でした。親の知らん間に成長してるんですね』
・『最後の運動会だったので、少し寂しい気持ちです。今まで危なっかしいなと思えていた運動会が安心して見ることができたし、自分の子どもばかり気になってたのがみんなの成長を感じることができました。』
・『自分の子どもの体力、運動能力が皆に匹敵するようになっているのを見ることができました。ありがとうございました。』
・『「自分のしたいことをする」と皆生き生きとした表情で良かったです。畳のぼり親同士「どうやってのぼるんよ」と話していたのですが、皆頑張って横を持ったり走って上まで一気に行ったりその子どもの個性も出てよかったです。』
・『準備、進行、後片付けと大変だったと思います。お疲れ様でした。リレーおもしろかったです。先生たちが走ったのがグーでした。より一層盛り上がりました。』
・『最後の運動会少し熱くなってしまいました。初めからやる気満々の顔で成長した顔が見れて感謝しています。皆で昼食取れて良かったと思います。』

*アトムの運動会は、今までに見たことのない運動会でした。ひとり一人の顔が見える運動会。4歳の子が(私の甥も4歳なので、感情が入ります)自分で目標を言って、一生懸命縄跳びするする姿、とても感動しました。縄跳びが得意じゃない子にも、みんなが受け止めて、みんなが応援してあげられる、そんな空間ができている運動会を初めて見ました。最近の運動会と言うと、我が子のビデオをとる為に、他の親を押しのけて、自分の子だけを追う親の浅ましい姿が多いとの話を聞いていました。がアトムには、そんな光景はぜんぜん見られませんでした。子ども達、ひとり一人の達成感をみんなが見守り、応援していました。お昼時間も、マイクをバトンしながら親が感想を言い合うなんて・・・「小さいからできるんだよ」と言う人もいますが、規模が小さくたって、やらないとこはやらないし、やる気もなければ、大規模の薄めた関係になるだろうし。アトムの、保育士と親同士が語り合い、ひとつの空間を共同できるというのは、こういうことか、と実感をもって知ることができました。 (和歌山県生涯学習課長、文部科学省から出向の若手官僚の感想です。山本会長理事や私と交流があり、観に来てくれての感想です)

最後に、暑い中、全身着ぐるみを着て、応援していただいた保護者会のみなさまに感謝いたします。どうもありがとうございました。

おしらせ

*オアシス公園で運動会をしたことがきっかけで、保育園以外の自分たちが使う場所を、自分たちできれいにする事を心がけられたらとの思いから、10月から月1回、みかんぐみの子ども達が地域の大人達といっしょに「オアシス公園」の掃除を始めます。

お手紙届きました

昨年6ヶ月間バイトで仕事してくれていた 矢野裕子さんからお手紙が届きました。運動会終了後の感想をもらったので載せました。

谷ヤン、トバちゃんへ

運動会、ほんと良かった。子どもらほんと生き生き。やったるでーの気持ちがいっぱいあって、それが全部伝わってきて、悔しい・・・ちょっと恥ずかしい・・・そんな気持ちも見える。その子らしさがほんまに出る。今まで私が他でやってきたは発表の為の練習を重ねた子たちとは違う表情・・・。今までを全部否定はせーへんけど、アトムの行事は私にとっては原点に戻れる、そして共感できるものです。最後の感想で谷ヤンが「昨日と一緒、いつもの姿やったなあ」と言ったこと、こんな事が言える担任、ドキンとしました。やっぱりアトムはいいね。

それと子ども達の招待状。実はほんまに涙でました。だって「来て!」の気持ち伝わってくるねん。私もやったけどつい「招待状出さなあかん・・どないしょ・・絵もまとめなあかん・・どんなんしょ・・」ときれいなまとまったものを作って送らなあかんと努力する。そして自分が面倒になったりしんどくなる。今回子どもらの手紙がすごく嬉しくなったのは、それもやっぱり子どもらの日頃の姿、広告の裏に絵を楽しげに描いている姿、気持ちを描いてる姿・・・そんないつもの飾らん様子が見えてだから私に子どもの気持ちがストンと落ちた。これが分かってる谷ヤンとトバチャンはスゴイよね。これに気づいたことで、私自身も保育も変われるかな・・・?アトムに行くと気づきがいっぱいできる!

職会議の報告

中間総括の報告(職員会議)

        主任 岩木陽子

半年を振り返る会議が終わりました。保育時間に協力して下さった方、有り難うございました。おかげさまで保育担当の職員も、いつもより長い時間会議に参加することがきました。午後1:00~5:00まで4時間の話し合いの予定が30分延長になるぐらい本当に内容のある会議でした。

昨年入った新卒の保育士は、今年の自分の役割を考え、出来る限りのことをやってきた人、自分のミスを心に留め、どうすれば良かったのか?その事を書き留めている人、また、働く厳しさの中で、今までとは違う自分と向き合わざるを得なくなってきて苦しんでいる人、あるいは、仕事の上での葛藤、折り合いの付け方などに悩んだ人等、それぞれの言葉で気持ちそのままに語ることができました。

経験年数のある保育士においては、自分の保育がより向上できた人、反対に自分の保育に限界を感じてしまっている人、また、自分のクラスに目を向け、コンビネーションを組む中での自分の役割はどうだったか? その事を振り返る人などがいました。

各クラスの責任者保育士は、それぞれの責任者ぶりを振り返りました。昨年よりも地に足がついているような責任者ぶりが発揮できているように感じる人、クラスの話し合いの時、自分が出しゃばらないように心掛けた人、反対に自分が突っ走りすぎたか?と思い返す人、初めての責任者でその大変さが解った人、コンビを組んでる者に助けられたと実感する人、それぞれそんな思いでいたようです。

昨年の中間総括では、新人職員は何が何だか解らない事が多く、中堅職員や事務室も日々の出来事に向き合うのに精一杯の内容でした。自分の立場、役割、仕事ぶりを冷静に客観的に振り返る余裕などほとんど無かったのですが、今年は違いました。特に新卒職員は、自分の力の無さに気付き、悔しさと情けなさに涙する事もあり、その上同僚と比べて自分が劣っているのでは?・・と感じてしまい、さらにこみ上げてくる思いを涙ながらに話す場面もありました。

その他の職員も、この半年間で感じてきた自分の心の動きを、ありのままに語り合いました。普段、子どもには「ありのままでいいよ!」と伝えているのですが、大人も<ありのまま>が良いと感じました。よく「職場の人間関係がしんどい」と聞きますが、自分がどんな人間か、相手が何を考える人か、そんな事が<ありのまま>伝わらないと、しんどいのだろうなぁ・・・と思います。そんな職場が多い中で、せめて保育園では、子どもに「人と人がつながるって、大事だし、気持ち良いことやで!」と伝えている私たち大人が、緊張ばかりのしんどい人間関係を作らないようにしたいと思います。

今回の総括は、その第一歩が踏み出せました。自分の持ち味に気付かず、今まで人と比べられる事が多かった若手職員のしんどさはまだまだ続くでしょうし、人間関係や保育の力量の悩み等、どの職員も悩みは尽きないでしょう。が、それを一人で悩んだり、陰でコソコソ言わずにしたいものです。また、今まで<ありのまま>を話すことなどほとんどなかった職員も、「ここは、話して良い場所なんだ!」とそう感じとれた事も何よりです。私たちの姿を、子どもは見ています。大人の関係を子どもは敏感に感じとっています。だからこそ、これを土台に進んでいこうと思います。

○夜間保育
  ☆保護者の声
  ☆こどもたちのはやっている遊び

○給食室
  ☆季節の変わり目で注意しましょう。
  ☆食育に力を入れています(ほんの読み聞かせを通じて)
  ☆秋の味覚、秋刀魚の塩焼きの登場
  ☆10月いっぱいは水筒を持たせてください

○いちご組
  ☆いちごレクレーションの感想と報告
  ☆すくすく赤ちゃんの成長の様子
  ☆最近の子どもたちの中でよく見えてきた姿をお伝えします

○もも組
  ☆親子レクレーションの報告
  ☆この半年のこどもたちの様子

○ばなな組
  ☆Q&A質問コーナー
  ☆友達同士の交流の具体的なことについて
  ☆最近のヨッシー、みわちゃんグループの様子 
    ☆親子レクの保護者の感想

○ぶどう組
  ☆運動会の時の一人一人のコメント
  ☆担任の感想

○すいか組
  ☆運動会特集
  ☆今後の取り組み

○みかん組
  ☆今後の予定
  ☆運動会の感想
  ☆一人一人の様子など

○アトム共同保育園保護者会よりおしらせ

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9月号 巻頭文

学習の夏!仙台、栃木に行ってきました。 市原悟子

第36回全国保育団体合同研究集会=合研が、7月31日から3日間仙台で行われました。(全国からの参加者7,533人)

この集会は全国の保育士、保護者、研究者、学生が集まり講演、6講座、実習、43分科会など多彩な内容で熱心に情報交換できる貴重な学習の場です。独身の頃から保育士をしていた私が初参加したのは、京都で保育士2年目の時期、全国の保育実践を聞いて、ただただ「すごいなあ」と圧倒されていました。

分科会で今でも印象に残っているのは埼玉のさくらんぼ保育園の先生が子どもの描いた絵を見せて発達の話をした事です。数年後その実践は全国的に有名になり、どの保育所でもリズム体操や絵画が保育の中心に成っていくほど大きな影響を与えた園でした。

その後京都から泉佐野に引越しアトムに勤め始めて〈当時職員は5人〉2年目から合研に順番で参加するようになり、1990年には自ら、分科会で保護者とのやり取りの苦悩を報告する体験もしました。

この年に報告することを勧めたのは当時アトムの所長だった山本健慈さんですが、最後まで「報告する意味が無い」と引き受けなかった私でした。私はいろいろな研修を受け、分科会にも出ていましたが、何か物足りないと思ったり、みんな成功例ばかりで、参加者で問題共有するような話し合いにならないことに失望もしていたので自分が提案することに抵抗感があったのです。

自分が納得できなければどうにも前に進めない私なので、山本さんは説得することにうんざりしていたようですが「提案する人が勉強になるのだ」との言葉で発表することにしました。14年前のこの発表は、「今までと保護者が変わった」「若い職員とのコミュニケーションがとれない」等々保育所内の大人同士の関係が難しくなった現状を参加者が涙ながらに次々発言し大きな反響を呼びました。このレポートがルポライター(故斉藤茂男氏)の目に留まり、取材を受けたのがきっかけで、新聞、雑誌、テレビでアトムが注目され始めたのです。

「報告に意味を見出せない」と最初強く抵抗していた私でしたが、自分が提案するために、提案内容を考える作業からすでに、学習が始まっていることが分かりました。自分なりの理解をしていないと、文章化はできないし、質問に答えることもできない。相手が投げかけてくる質問を咄嗟に的確につかみ、理解してもらいやすい表現をする。分科会が充実するかどうかは司会者で決まる。これらのことを充分学べた合研でした。此処で学んだことを保育内容に生かし、懇談会や職員会議の司会ぶりを検討しだしたのです。

その後毎年、私以外の職員が合研で提案し続けました。その内容はほとんど自分たちが直面している問題や課題の発表だったので、「アトムが提案するのでこの分科会を選びました」と言う全国からの『アトムファン』もでき私たちを勇気付けてくれました。

残念ながら昨年は大混乱の1年目で職員に準備作業は負担がかかりすぎると判断して提案しませんでした。

そして今年、「父母と保育者の伝え合い」の分科会で【鳥羽、中田】が提案して、私は新人二人の保護者代わりで参加しました。【岩出、市原泉】は別の分科会に参加して学習してきました。

分科会の内容は私が予想していたようには議論は進まず、公立保育所の民営化に伴う様々な問題のことに発言が相次ぎ、参加者からのアトムの2人に対する質問がありながらも、それに答えるような進行にならず2人の出番が無かったことがとても残念でした。又々司会者の重要さを思いました。4人の参加職員の感想はこちらをご覧ください。

特集

全国保育団体合同研究集会発表者の感想

3日間の仙台を後にして栃木(今市市)に移動しました。   

今市市は人口63,000人 保育所、幼稚園の職員研修の講師に山本健慈さんと共に呼ばれたのです。職員の参加予定者は40名でしたが、昨年放送されたNHKスペシャルの影響は大きく他の市からも参加したいと希望があったそうで、倍の80名の参加者に係りの方もアトム人気に驚いていました。

更に驚いたことに、仙台合研の分科会に参加していた2人が、アトムの話を是非もっと聞きたいと参加していたことです。この2人は宇都宮市に隣接する町で今年4月に現存の保育所では、自分たちの思う保育ができないと自力で保育所を作ったものの、職員、保護者との関係に悩み、解決の糸口をつかみたい一心でアトムを参考にと思っていたそうです。(どこも経営が大変な時代に若い2人が新しい保育所を作った行動力に驚きました。)

講演が終わった後も2人は私たちを訪ねてきて、アドバイスを求めていました。アトムに実習に来たいと希望していましたので、機会があれば熊取まで来ると思います。その時には、お知らせしますので親の保育所への期待や、不安、不満とか直接教えてあげてください。

8月7日(土) 岸和田でまちづくりフォーラム『大人の条件「社会力を問う」』に参加

「人が育つ環境」を大人は作れているかがテーマになっていたので、疲れた体に鞭打って参加しました。

1部は門脇厚司氏(筑波女子大学学長)と佐高信氏との講演、2部は「おとなの座談会」門脇先生は「オッコちゃん」と気安く声をかけてくれてアトムを応援してくれる1人です。佐高さんはテレビでもよく見る辛口評論家として有名ですね。テンポ良く沢山の情報を分かりやすく話してくれるので、あっという間に時間が経ちもっと聞きたいと強く思いました。

佐高さんの話の中で「嘘の情報にまどわされないように!特に焦りを感じて子どもにあれこれやらせたいと思う親は今の社会状況をしっかり見ておいたほうが良い。賢くならないと、とんでもない方向に行く。母親が賢くならないと社会は変わらない」と言った話を力説されていました。

日本の骨格を作る人達の多くは東大出身でその90%は中、高一貫教育を受けた人、ほとんどが小学校2年生から、塾通い、子どもの時期から勉強だけしかしていないので社会力を培っていない。80%は法学部出身なので、人間、社会に興味を持っていない人が政策策定している。他にも、自己責任論について、20,30代に引きこもり人口の増加について等、興味深い話が聞けました。

門脇先生が大人の定義とは
 ①自分の生き方、信念、価値観を押し付けない
 ②人を序列化しない、排除しない
 ③人間が好き
 ④学識(過去、未来を見る力)がある
 ⑤権力欲、出世欲なく、純真な人
 と考えているようです。同感だと思いこの定義を自分に当てはめて考えていました。自己採点は如何に?

終了後、交流会に誘っていただいたのですが、身体が限界になっていたのでお断りしたものの、せっかくのチャンスだったのに、惜しかったなあと後悔しました。

暑い、暑い夏に、厚く、熱く学習した今年の夏でした。

 

8月多くのボランティア(27名)の方達と子どもたちは過ごしました。

子ども達と過ごした感想を書いていただきました。

詳しくは以下に載せています。

8月にボランティア、研修にきていただいた方の感想

職員会議の報告    岩木陽子

①研修の報告がありました。特に今回初めて全国合同研究集会で発表した鳥羽・中田の2人には、パニックにならず落ち着いて発表できたようです。ただ、今回の内容を十分に議論できなかったようで、残念な事でした。また、他の研修報告も聞きながら、研修の進め方やその内容によっては「ちょっとそれはおかしいのでは・・・」と気づくこともあり、そんな事もまた研修の1つかと思いました。

②保護者への保育上の対応の具体例をだし、大事にするところは何か、明確に抑えておかなければならないことも含めて話し合いました。四角四面にならず、子育てのしやすい臨機応変な対応をするためのことを考えあいました。

③9月に半年間の保育のまとめをします(中間総括)。子どもの様子やカリキュラムを振り返る他に、自分の感覚でつかんだ子どもの年齢の特徴、自分が意識して取り組んだ親支援の具体例、その他(行事・懇談)などをまとめることになりました。

8月の保育

夏休み、盆休みで8月は子どもたちも休む事が多かったです。特に盆前後は合同保育が続きました。職員も3日間の夏休みがありました。そんな8月の保育は担任が全員そろう日は少なかったです。また今年から受け入れたボランティアの人が24人実習生がいました。保護者の人は見知らぬ人や担任外の保育士をクラスで沢山見かけたことと思います。

ボランティアの人、大学生、教師、一般の人と様々でした。その後ある若い小学校の先生たちが「子どもに接する仕事の者同士として、つながっていきたい!」という思いでいてくれました。先日その先生達が5歳児担任と遅くまで話しこむことがありました。保育園から中学校までの先生が線でつながって子どもをみていくことができたら、随分楽になる子どもがいるだろう!と思うだけに、その日は何か嬉しい日でした。8月は子どもを通して沢山の大人が学んだ月でした。

○夜間保育
  ☆もりあがる花火
  ☆保護者の紹介

○給食室
  ☆朝ごはんちゃんと食べてますか?
  ☆アトムもこんな人たちに支えられています。
  ☆咀しゃく力が大事です!

○いちご組
  ☆9月からの体制とグループ分けについて
  ☆子ども一人一人の様子
  ☆新担任の紹介と産休にはいる職員
  ☆いちご組みで起こっていること、かむ・ひっかくについて

○もも組
  ☆夏の思い出特集
  ☆もも組懇談会報告

○ばなな組
  ☆質問&悩みコーナー
  ☆夏のすごし方について

○ぶどう組
  ☆1日の流れ
  ☆こどもたちの様子

○すいか組
  ☆子ども一人一人の様子

○みかん組
  ☆おしらせ
  ☆みかん大掃除
  ☆夏休みの様子

○アトム共同保育園保護者会よりおしらせ

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8月号 巻頭文

長崎の事件を考える              市原 悟子

7月1日読売新聞に「子育て応援団から 子供どうしで遊んで思い伝える方法を学ぶ」と題して記事が載りました。

長崎の事件後の7月に掲載されたので、当然読者は、長崎の事件後に書いたものとして読まれたと思います。私の中ではいつこのような事件が起こっても、不思議ではない子どもの緊張状況を感じた為に書いた文章だったのですが・・・。

どの青少年の事件も子育て中の親にとっては、子育てが不安になる材料だとは思いますが、長崎の事件は『普通の家庭で育った、普通の子ども』が起こした殺人事件と報道される中で、わが子も加害者になり得る可能性があるととても不安になったと思います。読売新聞社には何通かの感想が送られその中には直接私の意見を聞きたいと返信用の封筒を同封していた人もいました。

「何を、どこを目標に子育てすればいいのか大混乱になった」「子供同士けんかしながら、子ども自体に考えさせる体験の重要性はわかっていても、親同士が気を使い合い子どもにすぐ介入して子どもの考える体験を奪っている現状に苦慮している」「大人が繋がって真剣に子供たちのことを考える社会になればいいのに」という感想が送られていました。

このような親の声はよく聞かれることで社会は一人一人が作っていて、一人一人の親は子どもの事を真剣に考えていると思うのに大人が集団で子どものことを考えることが簡単にいかない現状はどうしてなのでしょうね。社会は、誰か一人の大きな力で作れることでもなく、マスコミや政治や環境や様々な要因が重なって社会が作られていると思うのですが、小さい単位、狭い地域を考えても子どもを取り巻く環境について大人同士が考えあうことが難しくなっている要因は何なのでしょうね。

長崎の事件は、なんとも痛ましい事件でしたね。被害者と加害者を同列にはもちろんできないことですが、友達同士として生活していたのにどうして?が何度も頭の中で回転していました。50歳の私としては、小学生の頃の自分たちの生活を振り返り、大人や先輩には緊張していましたが、同級生には唯一心を許せる仲間として緊張感少なく過ごしていたと思います。

「大人って醜い」「大人ってズルイ」「大人って汚い」「あんな大人にだけはなりたくない」と友達同士で大人に対して厳しく非難、批判しながら話しが盛り上がっていました。男の子同士はよくけんかしていて、しょうもないことよく繰り返しているなあと女の子同士で馬鹿にしていたことなども思い出されます。

しかし、現在は同級生の子ども達が随分お互いに緊張感に包まれた生活を送っているのだなあと私たちの時代との大きな差を感じると共に、その原因はどこにあるのだろうと考えてしまいます。

長崎の事件で、まず1番に疑問に思ったことは「殺したいほど憎く思っていた人に対して平然と言葉のやり取りができていたのだろうか?」「殺すって事、死ぬ事が具体的にどうなるかがわかっていたのだろうか?」でした。一般的に自分の感情を押し殺して振舞うことができる事は感情コントロールができていることとして評価できるとは思うのですが、殺したいほどの強い感情を表に出さないことが、結果的には殺人にまで至ったのではないだろうかと思いました。

もし、彼女が『私はこんなにも腹立たしい思いをしている』『殺してしまいたくなるほどの気持ちを持っている』と誰かに伝えていたらどうなっていたのだろうか。その言葉を聞いた友達・大人が、『相手はとても嫌な思いになっているらしいけど、それに気がついていた?』と確かめ双方で話し合う機会が持てていたならば事態は変わっていたのではないだろうか?しかしこのようなやり取りができない子どもの世界になっているのが現実なのですね。

死に対しての考えも[亡くなった人には二度と会えない、一人の人間の周囲には何人もの人がいて様々な影響を及ぼすのだ]ということが分かっていれば、殺すという行為まで行かなかったのではないだろうか?こんな事がフツフツと湧き上がりました。子どもたちが伝え合えない環境は、どうにも作り変えられないものなのだろうか?この事件で教訓にできることは何なのか?をよく考えなければと思います。

なぜなら、長崎のあの小学校のあのクラスだけが伝え合えない環境とは思えないのです。今や全国どこの学校の子ども達も伝えたいことが伝えられ、お互いのことをよく理解し合って、緊張感少ない友達同士の付き合いを楽しめているとは思えないからです。もっと極端に言えばあの事件はどこでも起こる可能性のある状況の中で子どもたちは生活しているとの認識を大人は持った方が良いと思うのです。このように考えるのは考えすぎなのかなあ?

子どもに緊張感を感じさせている根本には、大人の価値観が大きく支配しているように思えてならないのです。アトムの子どもたちになるべく緊張感少なく伸びやかに生活させてやりたいと強く思うのも緊張感が増すことからは、なんら良いものが育まれないと思うからです。みなさんはこの事件どのように感じられましたか?

第2回アトム夏祭りの感想     岩木陽子

アトム夏祭りが7月17日(土曜日)午前9:00~11:00まで開催されました。

7月10日(土曜日)が雨で延期となり、人手を心配したのですが、昨年同様300人以上の人が集まり賑やかに開催することができました。

参加人数は 342人(こども135人、大人166人、在園児の兄弟41人)でした。

当日はかなりの暑さでしたが、たくさんのご参加ありがとうございました。

各出店(ヨーヨー、スーパーボール、ビーズ等)では、ゲーム券を2枚用意していたのですが、当日1枚追加するほどの盛況ぶりでした。袋いっぱいのビーズやヨーヨーを持った浴衣姿のこどもが、夏祭り気分をさらに盛り上げてくれていたように感じました

今回初の保護者会による劇も大好評でした。衣装も凝っていましたよね!何回も練習をされていたようで、本当にお疲れ様でした。「こんなんやったら次も何かしよう!ゆうてるねん」「他のところからオファー(出演以来)きたら、何処でもいくで!」と終わったあと楽しく語る出演お母さんの言葉に、大笑いしながらもこんなふうに楽しく知り合い、つながっていくのもいいなぁ・・・と思いました。大人がこんな事をする機会は日常ほとんど無いですよね!次回を楽しみしています。ありがとうございました。

次に長生会の森本様による手品でした。昨年は年長児との交流会でお世話になりました。今回のように、人で溢れ熱気ムンムンなホールでの手品は、前の方は楽しめたのですが、後ろの方は聞こえにくく、見にくかったようです。森本様もそのことを残念がられていて、次回のやり方をいろいろと考えてくださっていました。ありがとうございました。また、私たちの出演依頼に快く引き受けてくださったことにも感謝いたします。今後も子どもたちを楽しませてください。よろしくお願いいたします。

フィナーレの「ドラえもん音頭」は、振り付けを簡単にしたので子どもたちもスムーズに踊れました。暑さで大人の参加が少なかったのが残念でした。また、山本保育士が叩いていた大きな太鼓は、千代田短期大学(山本保育士の出身短大)から借りてきたものです。

保護者の方の感想は「楽しかった」「暑かった」「保育士の動きに元気が無かったように思う」などを頂きました。来年の参考させていただきます。こうして振り返ると本当にいろいろな方の協力があってできた「夏祭り」だったと思います。ありがとうございました。

来年も楽しいものにしたいと思います。

7月の職員会議

①全国保育団体合同研究集会<合研>の発表予行演習(鳥羽、中田)

今月も中味の濃い会議でした。4時間がアッという間でした。保育士の悩みはどれも一般論では解決できないがゆえに悩むことも多いです。ひとつひとつのことを、自分の中で消化して本質をつかみ積み重ねていくしかないのでしょうが、これがなかなか簡単にはいきません。

子ども、親、懇談等などどれをとっても、その悩みを考える自分自身(保育士自身)と向き合わざるを得ないのでしょうね。しんどいことですが大事なことだと思っています。

最後に、園長が「この仕事に、見返りがあるとかないとかにこだわらず、たんたんと着実にこなしていこう」と話したことも心に留めておこうと思います。

8月は仙台で合研があります。7/31~8/2の3日間で、アトムは「保護者との伝え合い」という分科会で、鳥羽、中田の二人が発表をします。その予行をしました。緊張していた二人ですが、内容はその時の気持ちがよく伝わるものでした。みんなに聞いてもらいながら「ここは、こんな表現がいいよ」といったアドバイスをもらい、本番に備えました。初めての合研発表ですが、そのままの気持ちを全国から参加の保育士や保護者に伝えてきてもらいたいと思います。

○夜間保育
  ☆大きい子の魅力
  ☆保護者の紹介

○給食室
  ☆夏バテしていませんか?
  ☆夏野菜食べてますか。

○いちご組
  ☆プール・シャワーの様子
  ☆新入園児の紹介
  ☆レクリエーションの報告

○もも組
  ☆今月の遊び
  ☆片栗粉ねんど遊びの様子

○ばなな組
  ☆質問&悩みコーナー
  ☆一人一人の様子
  ☆クラス懇談会の報告

○ぶどう組
  ☆せんたくかあちゃん絵本エピソード
  ☆探検散歩に行ってきました
  ☆一人一人の様子

○すいか組
  ☆水遊びの様子
  ☆クッキングの様子
  ☆ますますたくましくなってきました。
  ☆すいか懇談会報告

○みかん組
  ☆南小学校へのプール
  ☆おとまり保育の様子
  ☆5歳児のしんどい気持ち?・・・その後について

○アトム共同保育園を育む会からのお知らせ

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7月号 巻頭文

おしらせ

            

東京にある出版会社「地球丸」からでている「天然生活」8月号にアトムの子どもたちの様子が掲載されています実物の本の中には子どもたちの写真も載っているのですがアトムっ子ではカットしています。興味のある方は全国の書店で購入いただけます。

→ 「天然生活のホームページ

祖父母交流会の報告        主任 岩木陽子

6月5日(土)午前9時30分から11時、第2回祖父母交流会がありました。59世帯、94人と多くの方々に参加していただきました。

今年は昨年より30分時間を繰り上げて子どもたちとゆっくり遊んでもらいました。孫が普段どんな保育士や友達とどんな遊びをしているのか興味をもたれていたことと思います。それぞれの様子は各クラスのページを見てください。今回の良かった所はどのクラスもただ見学するだけでなく、一緒に参加していただけたことでした。

祖父母が来ることができなかった子どもたちも、友達の祖父母に手伝ってもらいながら折り紙をしたり、ルール遊びを楽しんでいました。子どもが自分の祖父母以外の人とこんなに身近に接して遊ぶ機会はあまり無いのではないでしょうか。核家族化の中、何か暖かいものを感じました。また祖父母の方々にとって、暑さがこたえてないかと少々心配でしたが(特に散歩の時)どの人も楽しそうでほっとしました。

後半の30分はホールに集まり、ここでは子どもたちの普段の様子、給食や遊びなどをビデオ撮影したものを見ていただきました。

昨年も感じたことですが、参加していただいた方々を拝見して、園長や司会の岩木より若いと思える方々が多くいらっしゃって、祖父母と呼ぶのが申し訳なく感じました。

また、今年初参加の方も多くとりわけ進入園児(0~1歳)のご家族が多かったのも特徴的でした。時間の都合で直に感想が聞けず残念でした。後日、日報を通じて感想を頂きありがとうございました。これも各クラスのページに載せています。来年は一人でも多くの方々の感想をお聞きしたいので、用紙に書いていただくことも考えています。他にもいくつか反省点がありましたので来年に生かしたいと思います。

園長が最後の挨拶で「保護者会」とは別に「祖父母会」を作られてはどうかとのお話をいたしましたが、これも興味のある方は是非具体的に考えてみてください。できるだけたくさんの大人と接して育ったほうが、限られた大人しか知らないよりは、子どもにとっては良いこfだと思います。

誰かが勝手に作った事に従う、楽しくない事をイヤイヤ行う、不平不満を影で言い合う、労力使って準備している役員の足を引っ張り合うなどのないように、自主的に責任持ってやっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

職員会議の報告

<報告事項>
①祖父母懇談会の感想
②8月の研修希望について
③「子育て教室」の感想
④6月の見学保育士(寝屋川、高知)の感想
⑤父親懇談会の進行は山本・吉本で考える
⑥その他

<協議事項>
(未満児)
①保護者対応  
②これからの伝染病の学集会  
③イオン水について
(以上児)
①事務室で過ごす子ども理解(5歳児)  
②男の子への虫への興味、小動物への虐め(4歳児)
③家からのおもちゃについて、クラスで決めていることまたはシールの対応(4歳児)

今回は(以上児)の内容をみんなで考えあいました。特に4~5才の問題は、担任からは対応はこれでいいのか?子ども理解をどうするか?など、日々の悩みや考えていることを具体的な出来事を話しながらの問題提起でした。どの保育士も自分のクラスのこととして考えながら話し合いました。

年齢の発達を知ること、一人一人の子どもの違いを知ることの重要さは分かってはいるのですが、実際は目の前の子どもの出来事に悩むのが現状です。しかし、経験したことや感性の違う保育士が会議をすることで、子ども理解が少し深まりました。今後もこんな会議を続けて保育内容を高めたいと思います。

○夜間保育
  ☆夜間おもちゃの利用法
  ☆保護者の声

○給食室
  ☆こどもたちに水筒を持たせていただきありがとうございます
  ☆夏の飲み物はお茶が一番です!

○いちご組
  ☆祖父母交流会の様子
  ☆こんなことできるようになったよ!
  ☆新入園児の過ごし方
  ☆いちご懇談会報告

○もも組
  ☆祖父母交流の様子
  ☆トラブルがあった時の様子

○ばなな組
  ☆お知らせとお願い
  ☆祖父母交流会の様子
  ☆グループごとの様子
  ☆Q&Aコーナー

○ぶどう組
  ☆祖父母交流会の様子
  ☆散歩エピソード
  ☆クラス懇談会の様子

○すいか組
  ☆こころほっこりきた話
  ☆祖父母交流会の様子
  ☆泉、中田の4歳児ならではのトラブルや表現、対応に奮闘しています!

○みかん組
  ☆プラネタリウムにいってきたよ!
  ☆虫網、虫かご事件!
  ☆遊戯王カード事件のその後
  ☆なぜ事務室へ行くの?みかん組のこどもたち
  ☆みかん懇談会の報告

○アトム共同保育園を育む会からのお知らせ

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6月号 巻頭文

新生保護者会に期待します 市原悟子

自分達が満足できる保護者会を作ってください

5月15日 第1回保護者会総会が開催されましたね。私は残念ながら出張と重なった為出席できなかったので総会の様子は分からなかったのですが・・・いかがでしたか?

16日神戸で開催された「日本保育学会」の「子育てネットワークと次世代育成を考える」のシンポジストとして参加しました。会場発言に親同士の繋がりの希薄さ、保護者会の衰退、保護者会の役員はくじ引きやジャンケンで決めたり、1度も役員を引き受けていないので強制的に決められたとかの不満を発言された方が多くいました。

「保護者会が本来の目的から外れた存在になっているのだろうか?」「保護者会の活動が負担になる、そんな内容を誰が決めるのだろう?」意見を聞きながら考えていると、「アトムの保護者会はいかがですか?」と私に質問が飛んできました。

『昨年新しい保育園になり、数人の保護者が呼びかけ人になり1年間準備して昨日初めての総会を開催したようです。

呼びかけ人になった人は準備が大変だったと思います。何かを始めるときには以前はどのようにしていたか?前例を参考にする事が慣行になりがちですが、前例がなかったら一から自分達で作る以外にない、過去の内容は過去の人たちが作ったもので現在の構成メンバーがそれと同じとは限らない、現在の事は現在のメンバーで考えて決めたら良いと思うので保護者会も何をするかは自分達で一から決めてくださいと言いました。

保育園の行事とかも例年通りが多いと思いますが、楽しむ為の行事はその年の構成メンバーにより変化するのが当たり前だと思います。なのに毎年同じ形態で行うので楽しくなくなっているのではないでしょうか?』と答えました。自分達が満足いく、納得できる、楽しめる取り組みを自分達が作りあげる体験が大人に少ないように感じられます。

しかし作る機会を与えられなくて、すでに作られたものを与えられるばかりだと作り出す発想も生まれないのかなとも思ったりしました。アトムの保護者会は満足いく内容を保護者自身で作り出せたらいいですね。総会に参加できなかった人も、思い、希望をクラス役員に届けてみてはいかがでしょうか。

保護者会の会則を見せてもらいましたが、会長一人に負担がかからない為に、会長を置かないでクラス役員で責任持って運営する。状況に応じて新しいやり方を考えたのですね。

数年後会長をやりたい人が出てきたらそこで議論して又新しいものを作ったらいいと思います。

6月12日は貝塚の公立保育所の保護者の方達がアトムに来られ交流会を予定しているようですが、今後どのような活動が行われるかとても楽しみです。

5月22日は午前中9:00~13:00まで職員会議14:00~16:00まで理事会16:00~18:00までアトム共同保育園を育む会がありました。

理事会では2003年度の決算報告が行われ、1年目の経営を総括しました。

アトム共同保育所時代長年、貧乏所帯のやりくりで保護者の前での発言は運営費捻出の為のお願いが多かったので私の顔を見たら「又お金か?」と嫌味を言われていました。

共同保育所時代は熊取町からの補助金15,130,000のみでしたので認可保育園になり国からの運営費の額に喜びの驚きでした。やっと貧乏所帯から脱出できる長年低い給与体系で我慢してきたので大幅に体系を見直し、せめて公務員の給与に近づけるくらいにできるかな?と期待したのですが、30人近い職員のベースアップを将来も保障して、施設改善費も確保しなければなりません。

単年度で使い切ってしまうととたんにパンクしてしまう試算となりました。残念ながら思い描いた大幅な給与改善はできませんでした。

アトムの運営費は全て公表して保護者の皆さんにも運営に参加していただきたいと思います。(後日アトムのホームページで公開する予定です)その点でも保護者会ができた事は大きな安心です。ご協力よろしくお願いいたします。

育む会では新しい顔、懐かしい顔の交流がありました

育む会の発足は2003年3月でした。共同保育所時代の保護者が3人世話人となっております。現在会員数は全国229名(学識経験者、アトムファン)旧アトムOB58名、新会員5名(卒園保護者、在園保護者、退職者)総計292名です。

22日の会は新会員4名を含め15名の参加で自己紹介や近況報告、今年度の取り組みについて話し合い、あっという間の2時間でした。朝から会議続きだったので、懐かしい顔を見たら退席するつもりだったのですがついつい最後まで参加していました。

会員の中で1番古い付き合いの保護者は1989年に卒園した保護者です。

自分では現在の保護者も同じ年代のつもりで話しかけたりするのですが、保護者の側から見ると私はかなり年配の人と見られ、けむたい存在のようで世代ギャップを感じておられるような感じですね。そんな気配を感じるとつい私のほうも気楽に声をかける事をためらったりします。

保育園の保護者はどんどん若くなり、ギャップはひらくばかりかな?と少し寂しさも感じているので、同年代の保護者の顔を見るとホッとします。安心しきってつい無駄口、ため口で話していました。

アトムも2年目になり形が出来てきたかなと思います。形中身共に作るのは現在アトムにいるみなさんです。

誰かが勝手に作った事に従う、楽しくない事をイヤイヤ行う、不平不満を影で言い合う、労力使って準備している役員の足を引っ張り合うなどのないように、自主的に責任持ってやっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

○夜間保育
  ☆たくさん届いたおもちゃの使い方
  ☆保護者の声「夜間保育へのお迎えは我が家にもどるといったくらいアットホームな感じです」

○給食室
  ☆おやつのばななについて
  ☆コーンスープの作り方・レシピ
  ☆ほうれん草入りパンケーキのレシピ

○いちご組
  ☆いちご組の一日
  ☆ホールでの散歩
  ☆砂の上での様子

○もも組
  ☆晴れの日の取り組み
  ☆雨の日の取り組み
  ☆保育士のしんどいぞランキング
  ☆とびひについて

○ばなな組
  ☆新グループメンバー表
  ☆トイレでのエピソード
  ☆Q&A質問悩みコーナー

○ぶどう組
  ☆グループ別のエピソード
  ☆トトロの森へお散歩

○すいか組
  ☆行事予定
  ☆祖父母交流会への取り組みの様子
  ☆赤すいか、黄すいかのそれぞれの様子

○みかん組
  ☆トトロストーリー第2章
  ☆みかんの力をみんなで考えて
  ☆遊戯王カード事件
  ☆クッキングパート2

○アトム共同保育園を育む会からのお知らせ

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5月号 巻頭文

保護者の方のご協力を願い致します         市原悟子

4月1日昨年に比べ随分落ち着いた初日だなあと職員一同安心していました。

ところが夕方近所のお店からの電話=『子ども2人がお金持たないで買い物に来ていますが』との内容に身体が震える衝撃を受けました。担任はもとより全職員なんで?どういうこと?事態が呑み込めませんでした。状況の確認から2人が子どもだけで園外に出た事がわかりました。2人に事故、怪我がなかった事がなによりでした。

時間を追って検証した結果、園庭遊びをしていた時には人数確認していたので2人の確認は出来ていたのですが、みかん・すいか・ぶどう組が合同保育になった後の確認が抜けていた事がわかりました。まさか子どもが勝手に園外に出る事はないだろうと安心しきっていた私たちでした。(2人は兄弟で昨年までは別々の保育室で共に過ごす事はなかったのですが、今年からは合同保育で一緒になり、お母さんのとこにお土産持って行こうと2人でお店に行ったとの事でした)このことから朝夕の合同保育のときの人数確認を徹底させる事、子どもに勝手に出たら如何に危険かの話をし、ハード面での対策として、駐車場大門の隙間にフェンスを取り付ける、門の2重施錠を行いました。しかしその後も

①門の施錠がされていない
②お迎えに来た後、親同士での会話が弾み子どもが勝手に外に出ている又は駐車場に子どもだけがいる
③勝手に子どもだけで帰らせている
等の光景がよく見かけられます。私たちが神経を尖らせていてもどんな事態が起こるか不安になります。是非保護者の方にも以下の事のご協力をお願いいたします。

《1》生活記録表に確実に毎日記入をお願いいたします。
子どもの人数が多く迎えに来たかの確認は生活記録表に頼っています。生活記録表の改善を行い投薬・夜間保育の希望の欄も付け加えています。今まで日報に記入していただいていましたが一欄表の方がチェックしやすいので生活記録表に記入してください。

《2》お迎えの際、保護者同士で話し合うのは貴重な事なので是非行って欲しいのですが子どもから目を離さないようにお互いに注意しあってください。
*事務室横の玄関フロアーも活用してください

《3》駐車場に子どもだけを先に出さないで下さい。

今まで事故はなかったのですが、起こっても不思議ではない状況は何度も見かけました。もし事故が起これば双方とても大変になります。お互いのために気をつけて下さい。
*迎えに来た保護者の後をお迎えまだの子どもがついて行くような状態とか、勝手に外に出ようとしている状況を見かけたら、他所の子どもでも是非注意してやってください。お手数とは思いますがその事を職員に教えてください。

《4》保育園の中は全域禁煙です。

職員と保護者で子ども達の安全、自分達の安全を確保して行きたいと思います。私たち職員の努力だけではどうにも解決できない事があります。保護者の一人一人に協力をお願いいたします。

重ね重ねくどいようですが、以上の4点のご協力をよろしくお願いいたします。

○夜間保育
  ☆お父さんのお迎え
  ☆保護者の声「私も子どもも安心」

○給食室
  ☆精白米に変えています
  ☆子どもに水筒を持たせてください
  ☆ジュースやアイスクリームの糖分について

○いちご組
  ☆お願いとお散歩の様子
  ☆4月の一人一人の子どもの様子
  ☆いちご懇談会の報告

○もも組
  ☆17人の子ども一人一人の様子
  ☆もも懇談会の報告

○ばなな組
  ☆4月の取り組みの様子
  ☆一人一人子どもたちの様子

○ぶどう組
  ☆38名全員の紹介!
  ☆よもぎだんごクッキングの様子
  ☆懇談会報告

○すいか組
  ☆4月のすいか、こんなトラブル起こってます!
  ☆グループ分けの風景
  ☆すいか懇談会の報告

○みかん組
  ☆トトロストーリーの紹介
  ☆ルール遊びの様子
  ☆ある二人の子どものけんか!ピックアップ
  ☆畑の取り組みの様子

○法人だより

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4月号 巻頭文

2004年度よろしくお願いいたします。 市原悟子

2年目のアトム共同保育園が今日からスタートします。

4月1日 の子供の人数は165名(一時保育含む)128.世帯、職員31名です。

165名のうち継続児は137名、新入園児は28名です。新入園児の内訳は0歳7名、1歳6名、2歳10名、3歳5名となっています。

いちごぐみ(0歳児)   11名  担任  池本美和・亀地亜由美・岩出京子・林美智子
ももぐみ (1歳児)    17名 担任   梅本あゆみ・上野由美子・野沢早苗
ばななぐみ(2歳児)   28名 担任   川中三和・吉本忍・松藤美和・上原峰子
ぶどうぐみ(3歳児)   38名 担任   仲嶺真弓・山本知輝・赤坂恵子  
すいかぐみ(4歳児)   31名 担任   中田真紀・市原泉  
みかんぐみ(5歳児)   40名 担任  鳥羽美奈子・谷野則文  
夜間保育  大浦由美子+1名(バイト)

給食室     金石愛子・木場浪子・中川知子・(パート)
休暇代替   小松純子・三宅祥子・藤野慶子
延長保育   倉本典古・荒地まり子
事務担当   林明子
主任      岩木陽子
副園長    金石愛子
園長      市原悟子

以上の大所帯です。

以上のメンバーで1年間過ごします。  

どうぞよろしくお願いいたします。

こんな事を大事にします。

【Ⅰ】大人同士のつながりを大事にします。(職員、保護者)

2003年度はアトム共同保育園としての1年目でした。新しい職員とのコンビ、初めて出会った大人と子ども、それも大人数。大混乱の入園式のスタートでした。日々の混乱ぶりを目にした保護者からは、「こんな状態で大丈夫?」との心配の声が寄せられましたが、1,2ヶ月と日が過ぎると子ども達も大集団や新しい担任にも慣れてきて、楽しめるようになりました。

3月27日(土)には、第1回目の卒園を祝う会を行い36名の卒園児を送り出す事が出来ました。その会で卒園児の保護者から「10年間この場所に通った私ですが、最後の1年間このアトムですばらしい経験とすばらしい人たちに出会えた事を幸せに思っています」とのメッセージを頂きました。自分の子どもはどんな持ち味持っているのか、親と離れた場所での友達とのやり取りや、困難な事に出会ったときどんな表現するのか?友達とのケンカのやり取り等など、親として知りたいことが一杯だと思います。

私たち職員は保育園での子どもの様子をありのまま親にお知らせします(毎日の日報・毎月のアトムッ子・クラス懇談会等で)保育士と親の関係だけで完結できる子どもの問題ばかりではありません。むしろ親同士の関係をしっかり作っておく事が重要なのです。

保育園生活は最長6年間です。子どもが親の目の届かない範囲で過ごし始めると、我が子の事を知ってくれる大人が複数いる事が親にとっても安心につながると思います。その為に保育園で知り合った親同士がしっかり繋がれる様に力を注いできました。たった1年でこのような感想を言っていただけた事は大きな励みとなりました。

【Ⅱ】子どもの感覚、子ども同士の友達作りを大事にします。

私たち職員が1番不安、心配になるのは、子どもの怪我です。どんなに楽しい体験をさせてあげようと思っても怪我をさせてしまってはどうにもなりません。

昨年を振り返っても安全と思われる部屋の中で転んだり、友達とぶつかったり、引っ張り合いで脱臼、机やいすに当たったりの怪我。園庭では、滑り台、縄跳び中、等の怪我が3歳以上児に多くありました。年齢が高くなるにつれて活動量が多くなりそれに伴って神経も機敏に育っていたら怪我は少なくなると思うのですが。運動量が少ない為ではないかと思いました。日頃から生活の中で自分の感覚で危険を察知して反射的に身体が反応できるような動きが養われたらいいと思います。

その感覚を養う為には安全が保障された環境では養えません。左右バランスの取れた手足の力は、0歳児のときから影響します。しっかりつかむ力、指で踏ん張る力はよじ登る体験から、坂道やデコボコ道を歩く体験で平衡感覚、思いっきり走ったり、止まったりの体験、飛び込んでくる虫をよける為にとっさに目をつむったりは屋外での体験です。

危険と隣り合わせの屋外の体験は子ども達の身体作りに欠かせない事です。しかし散歩で外に出ると予想できない事も多々あり、常に危険と隣り合わせの状態です。保育園での怪我について保護者の方はどのように考えているか是非、懇談会のときにでもお聞かせください。

*怪我のとき保護者の方に連絡させていただきますので日報に住所、電話番号、保険証の 番号など連絡先を必ず書いて下さい。

*年間行事は行事予定表を配布しますので、見ておいてください。

行事は、あくまでも子どもの為のものであり、子どもが主役で、子どもの考えた内容で取り組みたいと考えています。その為見栄えが良くなかったり、大人の期待に添えない事が多々あると思いますが、ご了承しておいてください。

以上のことを重点にしながら2004年度を取り組みたいと思います。

保育内容は保護者と共に作っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

ご協力をお願いいたします。

31名の常勤職員は、毎日時差勤務を行っています。早出は午前7:00~午後3:30まで勤務。次の出勤は7:30と30分毎に出勤し、遅出は午前10:00~午後6:30夜間は午後2:00~10:00となっています。登園、降園時担任がいない日があったり、保育室が変更していたりと、保護者の方は戸惑う事もあるかと思いますが、ご協力をお願いいたします。 朝の子ども達の過ごす部屋は以下のとおりです。

7:00~8:00までに登園のときはもも組の部屋です。

8:00~9:00までに登園のときは 0,1歳児はもも組 2歳児はばなな組

3,4,5歳児はぶどう組で受け入れします。

9:00以降は各クラスで受け入れします。

*午前7:00~7:30まで、午後6:30~7:00に登、降園の時は延長保育料が 必要となりますのでお間違いのないようにお願いします。後日集金袋にて徴収いたします。 (末日締め翌月10日払い)

○夜間保育
  ☆夜間担当保育士の紹介
  ☆おしらせとおねがい

○給食室
  ☆36名の卒園児
  ☆給食試食会のご案内
  ☆スタッフの紹介

○いちご組
  ☆いちごメンバーの紹介
  ☆こんな事を大切にしたいです

○もも組
  ☆新しいおともだち
  ☆担任紹介

○ばなな組
  ☆子どもたちメンバーの紹介
  ☆生活リズム・おしらせなど

○ぶどう組
  ☆メンバー紹介
  ☆こんなクラスにしたいなあ(それぞれの担任より)
  ☆保護者の感想

○すいか組
  ☆こんなクラスにしたいです
  ☆4月の取り組み

○みかん組
  ☆担任紹介
  ☆行事予定
  ☆こんなみかん組にしたいです

○すいか組クラス懇談会の報告

○法人だより

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3月号 巻頭文

2003年度を振り返って 市原悟子

新年度への超短準備期間

1年はとても早かったようで、でも4月5月の混乱期ははるか昔のような奇妙な感覚です。2002年の秋当時第6保育園の保護者の方にアトム共同保育園の説明をさせてもらった時、多くの方の発言内容が、それまでのアトムへ対して如何に信用していないかを知っておくようにとの申し送りのようなかなり厳しい雰囲気に感じられました。

どのような発言が相次いだのかをまとめて、職員会議で全職員に知らせました。

あまり歓迎されていない状態からのスタートで、0からの出発ではなくマイナスからのスタートだと思いました。

2003年の2,3月をかけて職員は1週間ずつ順番で保育に入り子どもとの顔つなぎの機会を持ちました。『なんとおとなしい子どもが多いんだろう』との印象を多くの保育士が持ったようでした。後片付けと同時進行で新年度の準備に夜遅くまで土、日も休み無くの状態でした。

ついに3月31日の引越しの日が来て、保護者の手も借りて搬入作業全ての保育室の準備に取り掛かったのは第6の保育が終了した5:00以降でした。認可保育園がスタートするのに準備期間が数時間しか取れないようなやり方は全国探してもアトムだけではないかと思います。

全職員疲れもかなりの状態までいってたと思いますが,新しい保育園の入園式(共同保育所時代は1度も入園式は行いませんでした)を心に残るものにしようと準備は、深夜まで続き、このままここで泊まって朝を迎えようかと冗談言ったものです。

初日からトラブル発生

4月1日の入園式はご承知のとおりです。そしてこの日最初のトラブルが発生していました。通常保育があるものと思っていたのに保育が無いと知った保護者からのきつい抗議でした。

4月2日大人数の給食開始の日、トラブル発生給食室の回転釜が点火しないのです。

試運転の時には点火したのに、何度やってもダメでした。業者が来るまで待ってたら時間に間に合わないと焦り、1日目の給食室は大騒ぎでした。急遽小鍋に移し変えてカレーを作りやっと時間に間に合いほっとひと安心、すぐさまおやつの用意にかかり、そのおやつの食べ方が又もや保護者の不信につながったのでした。

事務室から見た保護者の送迎時の顔は、とても不信感に満ちていて、親のそんな雰囲気を察して子どもも私の挨拶に無視したり、興味持ってても親の顔を見ながら自分の態度を決めているような光景を目にして、1日でも早く大人同士の関係を改善しなくてはと焦りました。

5月吉川ゆりちゃんの行方不明事件は散歩を楽しもうとしていた時期だったので、事件防止、不審者園内侵入防止、今まで考えた事の無い事を考え、策を講じました。

不審者を見極める為には、新しく出会った全員の顔と名前を覚えていないといけない。なのにまだ覚え切れていないと、とても不安になり、夜中目が覚めたり,もし保育室に刃物を持った人が侵入したらと神経疲労で異常をきたしかけていました。 他の職員も神経がピリピリし外への不安と、内部への緊張で体調不良を訴え、熱を出す職員続出でした。

日報に書かれてある内容、自分達を見る視線の厳しさに休憩室に入ったとたん泣き出したり、勤務終っても帰る気になれずに何でこんなに厳しいの?と何人かで話し込む日々でした。特に4,5歳児クラスの担任は、子どもが全然話を聞かない、保育士の注意を聞かない、部屋から出る、動き回る、言葉のやり取りなしに殴りあう、部屋の中の騒然さに、打つ手が無いお手上げ状態でした。

2,3月の引継ぎの時と同じ子どもなのに、まるで様子が違う。その差が何からきているのか頭を抱えるだけで、理由がわかりませんでした。まるで学級崩壊状態とはこんな状態なんだろうと思いました。その時私は、大人も子どもも自由に表現し始めたんだと思いました。

保護者からのクレームや要望を聞きながら、昨年は第6に安心しきっていたと言ったけど本当かなあ?安心していたのは何に安心していたのだろう?子どもの成長ぶりに安心しきっていたら今の子ども達のあの騒然さをどう理解するのだろうと疑問に思いました。

担任に「思いっきりやってみたかった事を子どもはやれるんだと感じ、それぞれがやっているのだろう。保護者は受け止めてもらえるとどこかで安心しているから言っているのだろうし、神経消耗させずに気持ちを強く持ってやろう。

この嫌な雰囲気が1年間ずっと続くわけが無い、今までにも保護者とのトラブルはみんなそれぞれに経験済み、卒園式にはお互いよくやったなあと共に泣けるようになるよ」と言いました。この言葉は自分にも言い聞かすものでした。

たちのやり方でやったらいい

6月法人の開園祝賀パーティーを開きました。全国からアトムを支援してくれた人たちが集まってくれて、私たちを激励してくれました。その中の人が「アトムの職員はそれぞれ今までやってきた事をやればいい、何も難しく張り切らなくていい、今までどうりやればいいんだ」と言ってくれたことで気持ちが軽くなりました。

子ども達もこの時期から新しい集団や担任に慣れてきたようで落ち着きが見え始めました。プラネタリウム見学、7月夕涼み会、お泊り保育、9月の運動会と行事ごとに子どもの表情が良くなってきてこれでもう大丈夫だと思えました。同時に年齢によって引き起こす物隠しや不快な悪戯も起こりました。毎年の事ながら、これらの対応には悩まされました。

10月以降は、やっと職員にも余裕が出来てきて休憩室に笑い声が賑やかに響くようになりました。

園内も4月の緊張感に包まれた雰囲気はなく、大人同士冗談を言えるような雰囲気に変化していました。今ではどの子どもも毎日、事務室を覗き声をかけてくれるように変化しています。それは保護者が安心してきたからではないかと思っています。

クラス懇談会の重要性

安心の基になったのには、クラス懇談会も大きな役割を果たしたと思います。4時、6時30分と2部制にして一人でも多くの人に参加してもらえるように心がけたことも良かったと思えます。1回目の懇談会はまるで糾弾会でしたね。2回目の懇談会から少し雰囲気が和らいだように感じました。アトムに不信感持った大きな原因の一つに記念の桜の木をばっさり切った無神経さだったと保護者から聞かされ、驚きました。

近隣の住民に迷惑かけないように駐車場は必ず作らなくてはいけない、どの場所に駐車場を作るかは設計士と何回も協議しました。桜の木はどうしても残せないとのことでしたがその説明をしておけば良かったのかと思ったのはすでに時遅し。その代りにはならないのですが、今年駐車場の場所に桜の木を植える予定です。

1年の出来事を簡単に振り返りますと

行事について・・・
各行事の内容も随分昨年と違っていると思いますが、色々なやり方があり、子どもにとって必要な体験も種類がいっぱいある事はわかってもらえたと思います。

子どもの怪我について・・・
何より怪我が一番心配な事ですが、残念ながらみかん組12人、すいか組4名、大ばなな組4名、小ばなな組1名、いちご組2名、の23名の子ども達に痛い思いをさせてしまいました。

怪我の内容を検証したのですが、3歳未満児の脱臼、やけどについては日頃の大人の配慮で防げたのではないかと反省しました。申し訳なく思います。

みかん組の子ども達に怪我が多いことは、生活の中での反射神経、体験不足によるとっさに身を守る行動に移せない事も原因の一つにあるかと思い、保育の中身を考えさせられました。

自分の身を自分で守れるような反射神経は、危険なことを体験しながら培われるものなので、野生の中で遊びながらでしか身につけられないのです。大切に安全を保障された中では神経は養われないので保育園の体験でそこを補う為にどんな工夫が出来るのかとても難しい事です。

大怪我にならないためには小さい怪我はつきものになると思うので、保護者の方にこのことを了承してもらわないと実践できない事です。来年はこのことを考えていただきたいと思います。

途中入園、退園、転園について・・・

4月1日の入園式後13名の退、転園があり14名の入園児がありました。

アトムッ子について・・・

日頃の園での様子をお知らせする為に毎月アトムッ子を発行していますが、最初は随分言葉の使い方や、編集の仕方にも気を使いました。知らせたいことはいっぱいあるのに誤解が生じるのではないか?これ以上混乱させるようにはしたくないと実名で書かない様に指示しました。

9月以降4,5歳児の子どもが引き起こす仲間はずれにしたり、友達と内緒で悪戯したりの内容も親同士の関係がまだまだ不確かで不安定な要素を感じていたので、クラス懇談では話題に乗せたのですがアトムッ子に載せるのは控えました。

子どもの捉え方、子どもの起こした行動を大人が誤解や偏見なく捉えられるようにならないとオープンには出来ません。クラス懇談会が年4回では話し合う機会が少なく、無責任な噂や、中傷のネタ提供だけで終る危険もあるからです。私は4月私たちに向けられた大人のまなざしにとても厳しさを感じました。もっとやさしくあってほしいと願っていました。

同じ子育てをする者同士がこんなに厳しくしあってどうなるの?その眼差しは私たち職員だけではなく保護者同士にも感じました。もっとお互いに自分の事や子どもの事を他人の目を気にせずに不安なく語れるようなれば、アトムッ子に実名で、知らせるようにできると思います。是非来年は実現したいものです。

クラス懇談会について・・・

各クラス年4回行いました。みかんはリクエストがあり5回行いました。全クラス125世帯中1回も参加できていないのは8世帯でした。

理事会について・・・

毎月1回理事会を開き、園運営について協議しました。

予算の執行状況、子どもの様子、職員の状況等、細かい点まで各理事に報告しました。

簡単に振り返ったのですが、保護者の方はどのような1年だったでしょうか?

公立から民間に1日で変わり、どうなっていくんだろうと不安を抱えてスタートして、騒然とした保育室、オドオドした保育士にますます不安だったと思いますが、1年終えて全てにおいて変化していたのではないでしょうか?

担任への話はできたでしょうか?

きっと保護者の中には、こんなこと言ったら保育士は気を悪くするかな?とか口うるさい保護者と思われるのはイヤだな 子どもに辛く当たったりしないか?とかあれこれ思い煩って言いたいことを我慢した方も多かったのでは?と思いますが、それではいつまで経っても子育て安心してできる仲間には、なれませんので挑戦してみてください。

職員の方も恐々ながら保護者に声かけしているのですよ。

ありがとうございました

言いにくかった事を伝えていただきました保護者の方にはとても感謝しています。

奇麗事や社交辞令で言うのでなく本当に感謝しています。それは伝えてくれた事で私たちにも説明させてもらうチャンスを与えてくれたからです。

『アトムらしさって何』と聞かれて?答えられなかった私ですが1年過ぎて「信頼できる仲間関係をへこたれずに大人も子どももつくること」と答えます。

みかん組の保護者とは1年間の短い付き合いでしたが、卒園最後の年を共に過ごせた事、本当に良かったと思います。 卒園後もどうか子どもの事で困ったときには私たちを頼って来て下さい。

頼りない私たちですが、誰よりも子供たちのことをわかってやっているつもりですので。

皆さん1年間支えていただきましてありがとうございました。

申し訳ありませんでした。

懇談会では話せなかった事、もっと詳しく聞きたいこと、私的な話とかフリートークできる場を持ちたいと思いながら1度も実現できませんでした。

いつになるのかと待ってくれた方がいたら、本当に申し訳ありませんでした。

来年は是非そんな場を作れたらと思います。忙しさに追われ忘れていたら私を突っついてください。よろしくお願いします。

お詫びで始まりお詫びで終る2003年度でした。

*2004年3月27日37名の卒園児を送り出します。

*2004年3月31日で
みかん組 喜多 直子
すいか組 志賀 教子
もも組 鍋谷琴美
フリー矢野裕子
が退職します。

○夜間保育
  ☆各クラス懇談会時の夜間保育の状況
  ☆夜間担当大浦保育士の思い

○給食室
  ☆3月は子どものリクエストメニュー!献立をお楽しみに!
  ☆アトム給食の肉はすべて国産肉(牛肉は価格・安全性・栄養面からも使いません)

○いちご組
  ☆鬼が来たー(節分の取り組み)
  ☆各個人の様子
  ☆いちご懇談会の報告

○もも組
  ☆節分の様子
  ☆1年間の保護者の思い(一人一人を載せました)
  ☆もも組懇談会報告

○こばなな組
  ☆節分の報告
  ☆一人一人の様子
  ☆懇談会報告

○おおばなな組
  ☆1年を振り返って
  ☆節分の取り組み

○ぶどう組
  ☆一人一人の様子
  ☆ぶどう懇談会の報告
  ☆保護者の感想

○すいか組
  ☆まめまきエピソード
  ☆リトミック参観の感想
  ☆1年を振り返って(子ども・保育士)

○みかん組
  ☆天狗ストーリーの結末
  ☆小学校交流会の報告
  ☆子ども一人一人の感想

○退職を決意したことについて
  ☆喜多直子

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2月号 巻頭文

保育士の力量って、保護者がつけてくれるんですよ 主任 岩木陽子

早いもので今年度も残り2ヶ月ですね。

毎月4時間かけて職員会議をしていますが、2月は、今年度の1年間を振り返る時間に使います。1年間の子どもの成長や自分の仕事振りを思い返し、まとめの文章化もします。

新生アトムの1年間を振り返り来年度につなげる大事な作業です。

私は、親の目から見て私たちの仕事振りはどうだっただろう?と考えてみました。親サイドから見るとなんとも頼りない私達だっただろうなと申し訳なく思います。

特に私の役割として、各クラスの保育に入り、保育士の仕事振りや、子どもの様子を見て行き、気になったことはクラスの担任に伝えたり、職員会議でみんなに考えてもらったり、個別に職員に伝えたりとしてきたので、親の目はとても気になることでした。

4月から多くの保護者とやり取りして来れたことはとてもよかったなあと思います。「~してもらって良かった。ホッと安心した」「もうチョット~して欲しかった」「前にも言ったのにまだ改善してもらえていない」など等直接話ができた人は良いのですが、きっと保護者の中には色々、あれこれ思うこと、感じることがあっても伝えることを躊躇して言えなかった人も沢山いただろうなと思います。

そこで私から躊躇している方達にお願いがあります。

保育士を生かすも殺すも保護者次第です。と言えばとても大げさな言い方なのですが、事実なのです。(もちろん職員集団の力も大きいのですが)特に今年1年目の保育士が多い職員集団です。

保育士1年目の自分を思い返しても何をやってよいやら、先輩を真似るのに精一杯でした。自分風なんて考えも及ばなかったし、ましてや自分より年上でしっかりしている保護者に声賭けなんて怖くてできませんでした。

保護者からできれば声もかけて欲しくない、何か子どものことで聞かれてもどう答えたら良いか分からないからです。びくびくおどおどしている内面を誰にも言えないで過ごしていました。私の1年目と今年の新人を比べるとしっかりしている部分と、もうチョット何とかならないかという部分もありますが・・・。

しっかりしているように見える先輩保育士も1年目はみんな同じように全てに自信なく、怯えながらの仕事振りだったのです。そんな保育士を1人前に育ててくれるのが、保護者からの注文、励まし、感謝の言葉です。

「保育士になって良かったなあ」「今の世の中で人に感謝される仕事につけて良かったなあ」と思え、意欲的になってもらう為に人生の先輩として保護者の言葉かけをお願い致します。

生活発表会についてお知らせいたします。

4月に子ども達の成長を確かめられるような取り組みを年度末に行って欲しいとの保護者からの要求がありました。

職員会議で話し合った結果、
いちご・ももぐみは行いません
小ばなな・大ばなな・ぶどうは3月に予定しています(内容は又お知らせします)
すいか・みかんは2.3月行っているリトミックを参観してもらうことになりました。

日程は今月の予定をご覧ください。
(時間 午前10:00~10:30)

どうぞよろしくお願いいたします

○夜間保育
  ☆カルタ取りの風景
  ☆保護者の声の紹介

○給食室
  ☆節分の由来について
  ☆インフルエンザにご用心

○いちご組
  ☆大・小二つのグループになりました
  ☆こどもの様子

○もも組
  ☆ひとりひとりの様子
  ☆子育ての悩みに関する各家庭の対応をまとめてみました

○こばなな組
  ☆お散歩に行ってきた様子
  ☆ひとりひとりの様子

○おおばなな組
  ☆こんな思いで保育計画を立てています
  ☆一人一人の様子

○ぶどう組
  ☆お店屋さんごっこの様子
  ☆けんか・ゲーム・遊び様子
  ☆節分の様子

○すいか組
  ☆子どもの中の悪い虫ってこんなのです(一人一人に聞きました)
  ☆がんばりシールの様子

○みかん組
  ☆お正月遊びの特集
  ☆節分にみんなの中にはどんな鬼がいる?
  ☆懇談会の報告   

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1月号 巻頭文

新年 明けましておめでとうございます。

2003年は激変の年でしたね。混乱、不安入り混じりの不安定な気分が多かった日々が続いたと思います。お互いのことが良く理解できるまでにはそれに見合う期間が必要でした。

2004年は苦心しながら昨年積み上げた関係を更に重ねて子どもにとっても大人にとっても、「良かったね!!」と言い合えるアトム生活にしていきたいものです。

どうぞよろしくお願いいたします。

寒い時期に寒い地域に出張が重なった年末でした。 園長 市原悟子

寒さが大の苦手の私です。生まれが南国(高知県)の性か、未熟児で生まれ新陳代謝が悪い性なのか(冬には採血ができない看護婦さん泣かせです)冷え性で身体がカチカチになるのです。講演依頼があってもできるだけ引き受けたくないのですが、どうしても断れない人とのつながりで、11、12月青森、北海道、千葉、岡山、四日市、奈良、高槻、姫路、寝屋川と行って来ました。

講演の対象は子育て中の親、子育て支援職員、子育て支援を目指しているボランティア 公立保育士、教師と様々でした。

どこでも大人の悩みは共通してました。「どのように育てれば子どもは健全に育つのか?」

「大人同士いがみ合うことなく気持ちよく話し合う為にはどんな工夫がいるのか?」

その答えを私が持ち合わせているはずもないのですが、NHKスペシャル「裸で育て君らしく」の反響が大きく、アトムの実践にヒントがあると思った人がとても多くいました。

私は子どもの力を信じることとは、とてつもなく難しいことでもなく、自分を信じれるのと同じ感覚で他人も見たら良いと思っています。生活の中では色々失敗もあり、心がしんどくて気がめいり、もうイヤって時があったり、他人を裏切ったり、裏切られたり、反対にこんな楽しいときもあるんやととってもうれしい時があったり。

人間の感情って日々変化するもので、その変化を当たり前として受け止めることになるのが、大人としての力量がついてくること=日々修行と思っています。修行を積めどもなかなか大人の域にまだ入れない私です。でもいつか大人になるときが来る、大人になるための努力をしたい自分ははっきりしているのです。この目標は誰に強制されたわけでも、設定されたわけでもなく自分の中にいつの間にか作られたものです。

どの時期に何がきっかけで自分作りがはっきりしてくるのかはわかりません。

子ども時代周囲の大人みんなからこの子は遅れた子ども、ちゃんと育つのかと心配された私ですら目標が定まった時期が来たのだから、どの子ども一人一人もきっと大丈夫と思うのです。

アトムの子ども達まだまだ人生生きていないのだから、毎日が失敗だらけで当たり前なのです。子どもに失敗を許そうとしない大人が増えていないかしら?

試行錯誤を繰り返すことでたくましさは身についてくるのにその機会を子どもから奪ってしまう大人が増えているから子どもがひ弱にならざるを得ない、と感じます。

たくましくなってほしいのは、子どもではなく大人だと思うのです。

たくましい大人が増えることで、子どもがたくましくなっていくのです。

NHKスペシャルの中で子ども達がイケズを言ったり、仲間はずしをしたり、ドツキ合いのけんかをしたりしていたのは、それを貴重な経験と認めていた大人(保護者、職員)がいたこと、保護者の同意なしにはあのような生活を子ども達にはさせられなかったのです。

その為には、大人同士が思っていること、違和感、相違点をきちんと表現して、誤解や偏見を取り除く努力が必要です。その作業は時には傷つけ、傷つけられる双方奇麗事ではすまないやり取りが必要なのです。その傷つきあいを恐れないで、自分から逃げないでやりとりすれば必ず一致点が見つかってくると思います。

すべて自分が納得ずくばかりではなく、時には妥協も必要ですが・・・。

私の講演内容はこんな話を昨年まで体験した具体的な出来事に絡めながらの話です。

聞いている人たちは、特に大人同士の意見の衝突にそこまで赤裸々にできるものかと衝撃のようでした。「私もそんなやり取りできたらどんなにすっきりするかとうらやましくなる」との感想が大半でした。

年末は見学者も多く(東京、神奈川、愛知、愛媛、徳島)その人たちもやはりテレビを見て是非現場を見たいと出かけてきました。その人たちの感想の中で公立の幼稚園の先生、保育士が「ここの子ども達がとてもたくましく見えた。自分達は手を掛けすぎている気がした」「子供同士思いをちゃんと伝えているのに驚いた」「保育士が子どものことを信頼しているから、子どものトラブルを見てられるのでしょうね。私たちはどうしても大人の思いのままで子どもを動かせようとし勝ちで、反省しました」と共通の感想を言っていました。とてもうれしかったです。

4月みかんの子ども達の表現方法が心配だったし、子供同士のトラブルを大人に言いつけて解決した気分になってる状態が気になっていたので、根気よく自分達で何とかしようと変化している姿に安心しました。

残り3ヶ月しかないアトム生活ですが、この時期にしておいた方がいい体験をたっぷりさせてあげられるように、大人同士がスクラムがっちり組みたいものです。

私たち職員を恐れず、煙たがらず、うるさがらず、あきらめないで違和感、相違点を出し合いながら、子ども達の生活を考えていきましょう。

どうぞよろしくお願いいたします。

みかん組には11月から不思議な出来事が?

天狗ストーリーが展開しています。

この企画は、千代田短期大学の竹内先生(山本知輝、吉本忍の母校)とゼミ生が「ホント?ウソ?ごっこあそび」として考えてくれた遊びです。

ストーリーの内容は、天狗の高下駄(学生が作ったもの)を竹内先生から子ども達がもらってそれを練習していくうちに不思議な出来事が次々起こります。

天狗からの手紙、八手のうちわなどが、いつの間にか置かれてあります。

しかしそれらは大人に絶対見せてはならないと言うことが書かれてあるので、子ども達は大人に知られまいと必死で手紙を隠したり、どこにいるか分からない天狗を「てんぐさーんどこにいるのー?」と大声で空に向かって叫んだり、園庭中探し回ったり、天狗探しの散歩に出かけたりと大盛り上がりです。1~2月にかけて最終章です。

クライマックスは天狗の存在を匂わすような品物、手紙を散歩先で発見して、天狗がホントにいるのかどうか???で終わりです。

このストーリーに使われる小道具、絵本すべて学生さんが作ってくれています。

年末には白木で作られたアスレティックの遊具を竹内先生からプレゼントしていただきました。(プレイルームに置いてあります)

アトム関係以外の人たちからもこのような援助をいただいています。

ホントに有難い事だと思います。

*園庭のクリスマスのイルミネーションもとってもきれいでしたね!子ども達も大喜びでした。(喜多保育士の友達が好意で設定してくれました。)ありがとうございました。

職員の一口研修報告です

10月30日 羽曳野ベビーハウス社協(24時間保育所)         市原泉
  「取り組みのねらい、目標がはっきりしていた。アトムで取り入れるものを発見した」

10月30日 羽曳野ベビーハウス社協 山本知輝
  「新人、経験者関係なく園内研修をしていた、文章量が多いのに驚いた」

10月30日 町立第5保育所 亀地亜由美
  「子どもの遊びやすいコーナー作りになっていた」

10月30日 町立第5保育所 梅本あゆみ
  「保護者との会話があまりなかった。アトムは保護者との関係に力を入れてると思った」

12月12日 堺市新金岡センター保育園 鳥羽美奈子
  「2歳児の6月から拭き掃除開始4,5歳児は個人日報がなく、親子のコミュニケーションのために子どもが口頭で伝える方法をとっていた」

12月12日 堺市新金岡センター保育園 吉本忍
  「食事面のしつけをしっかりしていた。足腰の鍛錬、衛生面の為パンツは座ってはかせない、午睡のとき背中をとんとんしなくても子どもが寝ていたのに驚いた」

他の保育所を見学研修することで、職員会議でアトムのやり方を考えています。

○夜間保育
  ☆ホールでの遊び、お父さんのお迎えの様子
  ☆保護者の声

○給食室
  ☆クリスマスの給食報告
  ☆アトムの給食に牛肉はでません

○いちご組
  ☆昼食の様子
  ☆保護者からのメッセージ
  ☆クリスマス会のいちごのこどもたち

○もも組
  ☆最近の遊び
  ☆クリスマス会

○こばなな組
  ☆けんかの様子
  ☆クリスマス会の様子

○おおばなな組
  ☆みかん組とのリトミック
  ☆気になる子どもの様子

○ぶどう組
  ☆12月のこどもたち
  ☆クリスマスパーティーの様子

○すいか組
  ☆こどものある日のぼやき
  ☆クリスマスツリーの逸話
  ☆初めてのクッキング
  ☆名前の由来(女の子編)

○みかん組
  ☆クリスマスの裏ストーリー
  ☆いちごへお手伝いのこどもインタビュー

○研修の感想 谷野・山本

○法人便り(集いのお知らせ)

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