保育園の設立趣旨と歴史
アトムの3つの柱
アトムっ子通信

アトムっ子通信

2010年

1月号 2月号 3月号 4月号 5月号 6月号 

7月号 8月号 9月号 10月号 11月号 12月号

12月号 巻頭文

神田保育園との縁                 市原悟子

数年前、島根県の益田市で行われたある研修会にアトムの保育の話をして欲しいと依頼され講師を引き受けました。その研修会に参加していた神田保育園の塩満園長と会話したのがきっかけでした。アトム保育園が認可された2003年に塩満先生も神田保育園の園長を引き受けたとのことで園運営に不安を抱えていました。

私も共同保育所から認可保育園になり初めて出会う子ども・大人の集団に大きな不安を抱えながらの日々だったので意気投合しました。

その後、島根県の保育協会、保問研、浜田市の子育て支援研修の講師に呼ばれ毎年益田市に行くようになりました。
昨年は神田保育園の保護者向けの講師、職員研修の講師を依頼されました。
職員研修は具体的に年齢別保育担任とのグループ懇談会と職員集団をどのように作るかの職員会議では司会を引き受けました。職員会議の司会を実際行って欲しいというのは塩満先生の要望でした。私の講演を聞いてクラス懇談会や職員会議がいかに重要なことかと認識したがどうも自分の主催する職員会議ではうまくいかない。どこが違うのかわかりたいので司会進行をやって欲しいということでした。

初対面の職員を相手に司会進行をやるのは・・・。と少し不安もありましたが神田保育園の先生達が何を悩み、職員集団をどうしたいと考えているのかその意見交換をすれば良いと考えて司会をしました。会議終了後「初めて思いを話した」「みんなの前で発言するのは苦手なので今まで聞くことばかりだったが話して良かった」「他の職員の思いが聴けて良かった」との感想が聞かれました。

今までの職員会議との違いは何か私の分析では神田の先生達はお互いにこのことを言えば相手がいやな思いになるのではないかと気を使い合い、言わない、訊かないに徹しているので長く共に仕事をしていてもその人の考えや、思いを知る機会がない。園長や主任が提案したことに反対意見をもっていても対立したらその後の仕事がやりにくくなるのではと不安があるので反対意見は特に言わない。「伝えたいことを伝える」「その人に聞きたいことを質問する」という2つのことができていなかったのではと感じました。私の進行は部外者なので私に気を使うことなく思っている事を発言できて新鮮だったようでした。

翌日から園の雰囲気が微妙に変化したそうです。

その延長で10月のアトムの職員会議に神田保育園を休園にして全職員で見学に来たという流れです。今後もお互いの園運営の発展の為に職員交流を続けて行きたいと考えています。

神田保育園のホームページ

11月号 巻頭文

地域のみなさんに見守られて                 林 明子

10月16日、アトムホールで「秋のふれあい交流会」が開催されました。

一部ではアトム周辺の四つの地区(美熊台・長池・公社・東和苑)の住民文化祭、二部ではこの地域で子どもの為にボランティアを行っている方や地域の方に日頃の感謝を伝える交流会を持ちました。(詳しくはアトムっ子9月号に載せています) 

一部の文化祭では地域でサークル活動をしている方が日頃の練習を発表されました。

コーラスあり舞踊あり演奏あり、みなさん綺麗に着飾ってこの日を楽しんでおられました。

アトムからも保護者有志と4・5歳児が「でこぼこ音楽隊」で音楽を披露しました。

私が幼い頃は、地区の公民館に子どもから年寄りまでが一同に会して芸を楽しみながらその年の収穫を祝ったり、子どもの成長を喜びあったりしていました。今は娯楽を楽しむには事欠きませんが何もなかった時代に生まれた庶民の文化、「子どもからお年寄りまでが時間を共にして芸を楽しむ」という感覚を思い出しました。幼い日の思い出は脳裏に焼き付いているものです。このような文化的行事を後の時代に伝えていく為にもアトムっ子達が一緒にこの時間を過ごす方法はないかな・・・と思いながら見ていました。

二部は短い時間でしたが、地域の方々との交流を行いました。

この地域でボランティアをされている方にお話を伺い、アトムの保護者・職員が日頃の感謝の気持ちを伝えました。その中には地域の方からはじめて聞くお話もあり、地域の方々に見守られている事を知って、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

公園ボランティアの方がアトムの子ども達が「どんぐり」や「くぬぎ」を拾いやすいように柵の外(散歩で通る道)にまいてくださっていると聞き、心が温かくなりました。

また、子ども見守隊のボランティアさんからは「最初は頼まれて義務感でやっていたが、いつの間にか自分の生活の一部になり、毎日子どもの顔を見るのが楽しみ。子どもを元気にしたいと思って始めたのに逆に自分が元気をもらっています。」と心強い言葉を頂きました。

地域住民の方からも「子どもと高齢者が一緒に生活する施設に関心がある

と意見があり、もっと地域のお年寄りが気軽に保育園を訪れる機会が増えるようにしたいと思いました。

今は自分の家族だけの人間関係の中で大人になったり、老人を見ても煙たく思うようになったり、子どもの声をうるさく思う大人もいたり、核家族化が進んで寂しい人間関係です。

でも、今回の交流会で人と人のつながりは沢山のプラスを生み出す事もわかり、お互い知り合うと「人って捨てたもんじゃないなあ」って思えるから不思議です。

子ども達もこんな経験をたくさん積み重ねてほしいなと思います。

都会では、子どもの声がうるさいと苦情が保育園に寄せられ、子どもが外遊びを制限されたり、室内でしか遊べない園もあると聞きます。地域と保育園、お互いを敬遠しあうのではなく、地域の方々と今回のような交流を重ね、子どもたちの成長を支えあいたいです。

保育園が地域の方々にとっも有意義な場所である事を願っています。

今回、保護者と職員も地域の方々の話を聞き、散歩などで声をかけていただいている地域の方に「ありがとう」の気持ちを直接伝える事ができました。またこのような機会が持てたらと思います。参加できなかった保護者のみなさん、私の文章を読んで感想がありましたら是非お寄せ下さい。なんらかの形で地域の方々にお伝えしたいと思います。

日頃から皆さんには地域住民の方々の生活を守るため、「路上駐車禁止のお願い」にご協力いただきありがとうございます。これからも引き続きよろしくお願いします。

 

<お知らせ>

○給食室 
☆食品添加物について

○いちご組
☆お願いと、おしらせ
☆お散歩の風景
☆いちご、もも共同のページ

○もも組  
☆クラス懇談会のおしらせなど
☆お散歩の様子

○ばなな組
☆おいも掘りの様子
☆新しいグループで生活スタート!
☆お散歩に行ってきました!
☆親子レクレーションの報告

○ぶどう組
☆おしらせと、お願い
☆最近の子ども達の様子
☆タオル絞りの取り組み
☆箸を使い出しています
2・3歳グループ合同のページ

○すいか組
☆おしらせとお願いなど
☆豚汁クッキングの様子
☆グループ変更のおしらせ
☆クラス懇談会の報告

○みかん組
☆こどもの名前の由来エピソード
☆早寝早起きについて
☆第6回クラス懇談会の報告

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10月号 巻頭文

9月12日 中間総括を行いました。

休日保育なしの御協力ありがとうございました。

お陰さまで年2回の全職員参加の総括会議を行うことができました。

9時~13時までの4時間を3テーマに絞って協議しました。半年の保育、自分の仕事ぶりを振り返り後半の保育に活かすことができると思います。

この日は外部から多数の見学者(学生、院生、準教授)が来られました。遠く九州大学から10名、日本福祉大学1名、和歌山大学4名の方達。九州大学の方達は前日のぶどう組のクラス懇談会も見学し、保護者にインタビューも行い実り多い見学だったと喜んでいました。その際の御協力ありがとうございました。

 

<お知らせ>

○給食室 
☆給食室よりレシピ カレーピラフとナムル

○夜間室
☆夜間保育の様子

○いちご組
☆1人1人の子どもの様子
☆みんなそれぞれの個性を披露!
☆いちご・もも組の共同ページ 職員の半年を振り返って

○もも組  
☆懇談会の報告
☆友達とのやりとりの様子

○ばなな組
☆スライムづくりで遊んだよ!
☆一人ひとりの様子
☆クラス懇談会の報告 

○ぶどう組
☆アトムフェスティバルについて
☆リレーの様子
☆名前の由来

2・3歳グループ合同のページ

○すいか組
☆今月のスイカ組のこどもの面白エピソード
☆アトムフェスティバルの取り組み

○みかん組
☆今月のお知らせなど
☆ほっこりエピソード
☆こどものトラブルあれこれ
☆第5回クラス懇談会の報告

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9月号 巻頭文

地域とのつながり          岩木陽子

今年の猛暑はすごくて、残暑も厳しい日々が続いています。この影響がいろいろなところにも出ているようです。

子どもたちは連日の水遊びと熱中症に気をつけながら蝉取りなどを楽しみました。

8月21日午後3時から7時まで地域(長池・美熊台・公社・東和苑)の四地区夏祭りが行われ、すいか、みかんの子ども達が歌をうたって参加しました。

アトムっ子8月号でお知らせしたように、今年は「保護者会」がカレー「育む会」が焼き鳥を出店しました。前日の打ち合わせから当日の準備・出店を合同で行いました。

当日の朝9時に育む会のOBメンバー・職員が集まり鶏肉のくし刺しをし、10時にはカレーの食材の用意に保護者会の人たちが集まってきました。OBと現役保護者が集まりワイワイガヤガヤ! 初対面の人がほとんどで、にんじんやジャガイモの皮むきをしながらお互いの自己紹介をしました。

無認可保育所時代には、こんな風にクラスを超えて保護者が集まり、保育士と一緒にバザーをしたことを思い出しました。(そのときの感想は林のページに載せています。)

アトムは散歩をよくします。そのたびに近所の人に出会うので、なるべく挨拶を心がけています。出会う人から「かわいいねぇ」「いくつ?」「どこいくの?」「しっかり歩きや」「いっぱいの子どもで先生もたいへんやね・・」と声がかかったりします。

返事する子どももうれしそうだし、保育士も、不審者の事件がおこるたびにハラハラするので、こんなふうに声かけをしてもらえるだけで、何か心強さのようなものを感じます。

(卒園後)小学校になっても登下校時や放課後に近所の人と挨拶ができると快い気持ちになって心がなごむでしょうし、困っているときに「どうしたん?」とか、「しんどいのか?」と声かけられことは、「自分のことを気にかけてくれている人がいる」と感じ、人の暖かさに触れた気持ちになれたりします。

人と人の関係が希薄になっている現代だからこそ、子どもがこんな心の体験をすることが大切だと思うのです。

また、親の立場からも、わが子が気軽に地域の人と挨拶を交わし、何かあれば声をかけてもらえることは大きな安心ですよね。

子どもを守り育てていくには、親や保育園、学校だけでなく地域の人の力も大きいです。

5歳児が近所のごみひろいをしたり、今回のような夏祭りにも参加し、園児を身近に感じてもらい、子どもにたくさんの声をかけてもらいながら、楽しく安全な散歩をしたいと思います。

おしらせ

○給食室 
 ☆

○夜間室 
 ☆ビーズ遊びの様子
 ☆おとまり保育の夜間の日は・・・

○いちご組
 ☆毎日の様子
 ☆父親懇談会の報告
 ☆水遊びの様子
 ☆いちご・もも組の共同ページ

○もも組  
 ☆グループ保育のこどもの様子
 ☆父親懇談会を終えて

○ばなな組
 ☆収穫祭り ゴーヤなどとりました!
 ☆どろんこ・水遊びの様子
 ☆歯みがきを始めています
 ☆クラス懇談会の報告

○ぶどう組
 ☆父親懇談会の報告
 ☆畑の野菜の収穫まつり!
 ☆おもしろ発言エピソード
2・3歳グループ合同のページ

○すいか組
 ☆最近の保育の様子など
 ☆アトムフェスティバルに向けて!
 ☆父親懇談会の報告

○みかん組
 ☆お泊り保育の様子
 ☆今月のみかんくみの予定

保育士4人のつぶやきコーナー

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8月号 巻頭文

父親懇談会     岩木陽子

7月10日(土)pm6:00~8:00に父親懇談会を行いました。アトムが認可園になってからずっと続けてきて、7年目になります。最初の1年目は7月に1回だけ行ったのですが、1回では物足りないということで2年目からは年に2回行うようになりました。

“イクメン”と呼ばれて父親の育児参加が叫ばれるなか、最近、学校や保育所でも参観や懇談にお父さんの参加が増えてきているようです。

働く女性が増えて、家事、育児に参加せざるを得ない状況なのか、男性の意識が変化してきたからか・・・理由はさまざまでしょうが、どちらにしても父の子育て参加は良いことです。 子どもに何か問題が起こってから、“父は何も知らなかった・・”ではあまりに無責任ですよね。そうならないためにアトムは無認可時代から父親懇談会を積み重ねてきました。 

話し合うテーマとやり方はその時々でちがいます。子どもの話しから社会情勢、仕事や夫婦のことなどさまざまです。参加人数が少ないときは全体で集まったり、テーマ別だったり、今回のようにクラス別だっりします。

懇談会では、“これが結論だ!”ということはほとんどありません。例えば、“父の役割”をテーマに話すことがよくあるのですが、一般論は言えても、結論は出ないです。それは、お父さんの考え方や価値観によって違うからです。話し合っているうちに、だんだんとお父さんが何に興味を持っている人なのか、どんな考えの人なのが判ってきて、お父さん理解が出来てきます。結論を出すことよりもそこを大事にして毎回臨んでいます。

赤ちゃんの頃はお母さんの影響を受けて育つ子どもも、だんだんとお父さんの影響も受けます。時にはお父さんの影響が大きいから、お父さんと話し合うことが重要だと感じる子どももいます。

子どもを理解するためには、お母さんだけでなく、お父さん理解も必要と感じるので父親懇談会を続けてきました。

次回の父親懇談会は1月です。是非、参加して下さい。

お泊り保育が終わりました

お泊り保育が7月16~17日にありました。誰も事故なく無事に終えてスタッフ一同ほっとしています。夜警のお父さんやその他で応援してくださった方々には、本当にありがとうございました。 また、お家で子どもの様子を気にかけていたお母さんたちもお疲れ様でした。ほっとされているかと思います。

先月の巻頭分でお泊り保育のことを書いたように、子どもたちはハラハラドキドキしながら、時には自分の気持ちと葛藤して、一夜を過ごしました。詳しい様子はみかんのページに書いています。お泊りの後、お家でも子どもの様子で何か感じられることがあれば、教えてくださいね!

 

おしらせ

○給食室 
 ☆給食室の職員よりメッセージ

○夜間室 
 ☆ビーズ遊びの様子
 ☆おとまり保育の夜間の日は・・・

○いちご組
 ☆毎日の様子
 ☆父親懇談会の報告
 ☆水遊びの様子
 ☆いちご・もも組の共同ページ

○もも組  
 ☆グループ保育のこどもの様子
 ☆父親懇談会を終えて

○ばなな組
 ☆収穫祭り ゴーヤなどとりました!
 ☆どろんこ・水遊びの様子
 ☆歯みがきを始めています
 ☆クラス懇談会の報告

○ぶどう組
 ☆父親懇談会の報告
 ☆畑の野菜の収穫まつり!
 ☆おもしろ発言エピソード

2・3歳グループ合同のページ

○すいか組
 ☆最近の保育の様子など
 ☆アトムフェスティバルに向けて!
 ☆父親懇談会の報告

○みかん組
 ☆お泊り保育の様子
 ☆今月のみかんくみの予定

保育士4人のつぶやきコーナー

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7月号 巻頭文

お泊り保育

7月17(土)、18(日)はお泊り保育が行われます。

アトムのお泊り保育は無認可時代からもう15年以上も続いています。

お泊り保育は、家族から離れて友達や保育士とだけで一晩過ごすという日常とは違う体験をすることです。

【一人で寝られるだろうか・・お母さんに会いたくなったらどうしよう・・・おねしょをしたらどうしよう・・・恥ずかしいな・・・でも、みんなと一緒はたのしみだなぁ・・・・夜の散歩とかお家で使っているパジャマ持ってくるとか・・・】 とそんな気持ちで子どもはお泊りを迎えます。一人一人のハラハラドキドキが聞こえそうになります。

“お泊り保育”の後には、子どもの変化を感じることがあります。

以前、夜に紙パンツで寝ている子どもが、みんなに知られるのが恥ずかしいし、いつ紙パンツに着替えていいのかもわからないし、もしかしたら朝に紙パンツを着替えている所を見られるかもしれへん・・・とそこまで見通してお泊りを渋る子どもがいました。見通しがきくだけに、先々が不安になってしまうと「内緒で着替えさしたるよ」という保育士の言葉にもなかなか安心できないところがありました。

結局、その夜は“紙パンツをはかないで布のパンツで寝る”と自分で決めて寝ました。

そして、この日初めて紙パンツをはかずに朝まで眠れたのでした。お泊りがあったからこそ自分の不安を自分でどうするか決めるという大事な体験が出来たのだと思います。これがきっかけで、その後は夜の紙パンツがなくなりました。

また、ある子は普段「俺は男やからかっこわるいことでけへん!」というような様子ですが、初めて家族から離れて寝ることに、すごく不安や緊張をしていました。

当日の夜は【なかなか寝付けない・・泣くのは恥ずかしい・・でも、お母さんに会いたい・・】そんな心の葛藤が感じられ、こちらもどうなることかとハラハラしました。

そして、何とか朝を迎えたときの第一声は“出来たで!”という叫びでした。葛藤が大きかっただけに一人で寝られた喜びも大きかったのでしょう。 満足感いっぱいの表情でした。お泊りの後、子どもの成長を感じるのは、こんなことがあるからだろうと思います。

また、保育士もアトムでの昼間の子どもの様子しか知りません。夜を一緒に過ごすことで、今までとは違う姿を感じたりします。そこから、さらに子どもの理解が深まることもあります。

数年前の0-157以降多くの保育園がお泊りをなくしています。アトムでは、お泊り保育を普段とは違うワクワクした想い出づくりと日常では見えないことに気付く機会と捕らえて続けてきました。

保育園生活最後の年に、友達と一緒に楽しく泊まれる体験をさせてやりたいと、担任はいろいろな企画を練っている今です。子どものゆれる気持ちを大切に見守っていきましょう

本番の様子は8月のアトムっ子みかん組の欄に載せますので、どうぞお楽しみに!

おしらせ

○給食室 
 ☆冷たい飲み物の糖分について
 ☆きゅうりの酢和え のレシピ

○夜間室 
 ☆夜間保育のこどもの様子

○いちご組
 ☆梅雨の季節の過ごし方
 ☆こんなことができるようになったよ
 ☆0・1歳児のクラスのページ

○もも組  
 ☆お散歩に行ってきたよ!
 ☆クラス懇談会の報告
 ☆かみつき、ひっかきについての思い

○ばなな組
 ☆はぶらし・コップでのうがいをはじめました
 ☆お散歩にいってきました!
 ☆ばなな組のこどもたちの世界を覗いてみよう
 ☆クラス懇談会の報告

○ぶどう組
 ☆クッキングのおしらせ
 ☆お散歩の様子・鬼ごっこの様子
 ☆こどもどうしの関係について
 ☆クラス懇談会の報告

○すいか組
 ☆今月の予定・おしらせ
 ☆スイカ組の今の子ども達のブームは?
 ☆こどもの「嫌い」という言葉には2つの意味がある

○みかん組
 ☆七夕の予定と、七夕の子ども達のお願い
 ☆クラス懇談会の報告
 ☆すいか・みかん合同コーナー

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6月号 巻頭文

行事が目白押しのこの季節

5月から6月にかけては年間で一番行事の多い月です。

5月1日は「親子まつり」があり、67家庭200人の参加でした。

「親子まつり」は新入園児を迎えて、アトムの親子が全員揃う唯一の場です。 

“親子で、みんなで楽しもう!顔見知りを増やして仲良くなろう!”それがモットーの行事です。初めて参加された方はいかがだったでしょうか・・・幾つか反省点もありましたが来年はそれを生かし、より楽しいものにしたいと思います。

13日は「ようこそごんたクラブ」がありました。昨年まで「子育て教室」と呼んでいたもので、今年度から名称を変えました。大人の手を焼かす子どものことを関西弁で【ごんた】といいます。 “ごんたな子どもに振り回されずにみんなで子育てしよう!”という願いを込めました。回数も年2回から4回に増やしています。

家庭で育児をしている人が対象で、毎年1回に20家庭の参加があります。今回はキャンセルも多く9家庭と少なかったです。

親子でパネルシアターを楽しんでもらった後、子どもを保育士に預けて、ゆっくりと親だけで子育ての悩みなどを話してもらいました。(毎回“懇談会”のようなことをしています)お母さんたちの悩みはアトムのお母さんとそれほど大きく変わりません。<テレビをつけながらたべさせていいのか><自分から食べようとしない><イスにすわらない><親にべったりで離れない><兄弟げんかをどこまでしかるか><祖父母がゲームコーナーに連れて行く>等々・・・中には、<時間に余裕がなくてどうしたら余裕を持って子育てできるか>などもありました。 これはアトムのお母さんからはよく聞くけど、家庭育児のお母さんもそうなのですね。余裕は時間だけでは計れないものだ感じました。

普段は家で子どもとべったりなお母さんたちが、「子どもから離れて子育ての悩みや、人の話を聞けて良かった。こんな場所がもっとあればいい」という感想を聞くと家庭育児のお母さんがこんな場所を求めていることを痛感します。

アトムの懇談会で話されることと共通することが沢山あり、あらためて懇談会の意義を気づかせてもらう行事です。

21日は「お弁当の日」でした。

4,5歳児は遠足 3歳児は長池オアシス 2歳児は園庭 0.1歳児はクラスでお弁当を食べました。子どもたちはお家の人のお弁当に大喜びでした。様子はそれぞれのクラスに載せていますので読んで下さい。

おかげさまで給食室も大掃除ができました。ご協力ありがとうございました。

6月に入ると12日(土)に祖父母交流会があります。

おじいちゃん、おばあちゃんにお孫さんの保育園生活を見てもらう機会です。沢山の方が来て下さることを心待ちにしています。

中頃には、中学生の職業体験があります。熊中と南中の生徒が数人来ます。はじめは様子伺いの子どもたちも、毎年の事ながら時間とともにすっかり慣れて、抱っこやおんぶをしてもらっています。普段担任には好き勝手なことは言えないと分かっている子ども達が、この日は何でも好き放題できるとおもい調子に乗り過ぎてしまう姿もあります。そんな時中学生はクタクタですが、帰りはお互いに名残惜しそうにいつまでもバイバイしています。その後、彼らが放課後に遊びに来てくれることもあります。中学生も園児も普段とは違う体験をしています。

保健行事としては5月に尿、ぎょう虫検査がありました。

6月は歯科検診(2日)と内科検診(11日)を行います。異常があれば直接お知らせします。

7月に入ると、父親懇談会、お泊り保育、民生委員との交流会など盛りだくさんです。

特にお泊り保育は年長児の大きな楽しみです。

行事が多いとあわただしくなるのですが、誰のための、何のための行事かという基本を忘れずに行いたいと思います。

おしらせ

○給食室 
 ☆食中毒予防について
 ☆シーチキンサラダのレシピについて

○夜間室 
 ☆日々の夜間保育のこどもたちの様子

○いちご組
 ☆6月の行事予定と、お願いなど
 ☆いちご、もも合同のページ
 ☆夏に向かって増える病気のおしらせ,とびひ・夏風邪について

○もも組  
 ☆お弁当の日の取り組み紹介
 ☆子ども達、お昼ご飯の様子
 ☆クラス懇談会のおしらせ

○ばなな組
 ☆6月のおしらせと、お誕生日の子のおしらせ
 ☆お弁当の日のこどもたちの様子

○ぶどう組
 ☆6月の予定とお願いなど
 ☆保育士の紹介など
 ☆子ども達のエピソードいろいろ 
 ☆お弁当もってきて、ピクニックの様子

○すいか組
 ☆6月の予定・クッキングのお知らせ 
 ☆子ども達のトラブル、あれこれ
 ☆遠足エピソードの様子

○みかん組
 ☆6月の予定
 ☆不安な子への配慮などなど
 ☆トトロの森へ遠足に行ってきました!

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5月号 巻頭文

今月の巻頭文は ありませんでした。 

         

○給食室 
 ☆給食スタッフの紹介!
 ☆給食室からのお願いなど

○夜間室 
 ☆夜間保育からのおしらせとお願い
 ☆職員の紹介

○いちご組
 ☆部屋の配置図
 ☆お願いとおしらせなど
 ☆職員紹介

○もも組 
   ☆部屋の配置
 ☆お願いなど
 ☆職員の紹介

○ばなな組
 ☆新入園児の紹介と担任のおしらせ
 ☆クラス編成について

○ぶどう組
 ☆グループ、新入園児の紹介
 ☆2・3歳の取り組みの紹介

○すいか組
 ☆担任の自己紹介と、グループのおしらせ
 ☆クラス懇談会のおしらせ、担任2人の自己紹介

○みかん組
 ☆担任の自己紹介
 ☆似顔絵コーナー
 ☆クラス作りについて

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4月号 巻頭文

この場をお借りしましてお礼申し上げます。 市原悟子

3月27日(土)煉瓦館で『金石愛子さんを送るつどい』に多くの保護者が参加していただきましてありがとうございました。

お陰さまで参加者の多くの方々から「心温まる式で良かった」と感想をいただきました。

実行委員の保護者の方もメッセージカードの用意、花の準備、当日受付、会場設営や片付けなど本当にお疲れ様でした。

クラス代表でメッセージを伝えていただきました保護者の方も限られた時間で大変だったでしょう。ありがとうございました。

参加者は現役の保護者・子ども含め 106名  共同保育所時代の保護者・子ども 124名

OB職員13名 現職員20名  総計 263名でした。

私は、保護者にとって育児、仕事と人生の中で一番忙しい時期に専業主婦だった金石さんが働く女性をしっかりサポートしたことに大きな意義があったとうなずきながらみなさんのメッセージを聞いていました。

会計報告   会費            300×110家族 33,000

支出 花、アルバム、おやつ等       24,748 残金 8,252 

この残金をどのように処理すれば良いか思案しています。アトムにカンパで良いのではと言う意見もあります。他に考えがあれば市原、林のところまでお知らせ下さい。

もし誰も言って来ない場合はカンパとさせていただきます。

皆さんありがとうございました。このように盛大な会を企画していただいていたなんて、本当に驚きました。事前には「食育講演会」を・・・とだけ言われていたのです。

何十年ぶりかの子ども・保護者の懐かしいお顔に出会い、現保護者も忙しい中せっかくのお休みを私の為にさいて下さり、恐縮と感謝でいっぱいです。

古いアトムから数えると25年、私はただ自分の好きなことだけさせてもらっただけなのに、

皆さんにこんなに感謝されて・・・、つくづく幸せ物だと思っています。

いち主婦がちょっとしたきっかけで、アトムと関わり、最初は1週間に3日3時間づつのアルバイトだったのに、段々アトムワールドにどっぷりつかるようになって、いつの間にか、アトム生活が私の人生の最も大きな比重をしめるようになったのです。

その長い間、健康が守られたこともあり難いことでした。

食育講演会でもお話したことですが、今でこそ『食育』と言われていますが、人間が健康で幸せな生活を送る為には、食は最も大切にしなければならないことのひとつです。

忙しい現代、日本人の食はどんどん貧しくなってきています。今しっかりと親が子どもに我が家の味、我が家の食卓を伝えていって欲しいものです。

家族が揃って食卓を囲み、そこには何も豪華な食事ではなくても季節のものが入った心豊かな食事を家族の会話の中でとって下さい。ありがとうございました!  金石 愛子

おしらせ

2010年度4月は以下の子ども数でスタートです。

いちごぐみ 12名  ももぐみ  24名 

ばななぐみ 30名  ぶどうぐみ 29名

すいかぐみ 28名  みかんぐみ 22名  

計 145名(新入児30名)

職員は事務室、給食室、夜間担当、掃除担当

パート職員含め34名です。

どうぞよろしくお願いします。

○給食室 
 ☆給食スタッフの紹介!
 ☆給食室からのお願いなど

○夜間室 
 ☆夜間保育からのおしらせとお願い
 ☆職員の紹介

○いちご組
 ☆部屋の配置図
 ☆お願いとおしらせなど
 ☆職員紹介

○もも組  
 ☆部屋の配置
 ☆お願いなど
 ☆職員の紹介

○ばなな組
 ☆新入園児の紹介と担任のおしらせ
 ☆クラス編成について

○ぶどう組
 ☆グループ、新入園児の紹介
 ☆2・3歳の取り組みの紹介

○すいか組
 ☆担任の自己紹介と、グループのおしらせ
 ☆クラス懇談会のおしらせ、担任2人の自己紹介

○みかん組
 ☆担任の自己紹介
 ☆似顔絵コーナー
 ☆クラス作りについて

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3月号 巻頭文

アトム生活25年を振り返って⑤        金石 愛子

いよいよ最後の回となりました。毎年3月のアトム給食献立は卒園するみかん組の子ども達の「リクエストメニュー」です。

長い子では6年間、毎日食べ続けたアトム給食の中で、自分が一番好きでもう一度食べたいと思う昼食とおやつをリクエストしてもらいます。毎年だいたい同じ献立があがってきます。時々、「白ご飯」と言う子もいますが、「マーボー豆腐丼」「ハヤシライス」「カレーライス」「ミートスパゲティー」というのが人気メニューの定番です。

だから、3月はお魚献立が入らず、お肉ばかりの高カロリー献立が続きます。

毎日がご馳走で、3月は子ども達も保育士も大喜びのアトム給食なのです。

旧アトム時代から、20年以上子ども達の給食献立を毎月立ててきて、いよいよ最後の献立を立てる時がきました。栄養士にとって、献立作成は一番大変ですが、一番の楽しみでもあります。それこそ“栄養士としての腕の見せどころ”なのです。

旬のこの美味しい食材を子ども達にどうやって食べさせようか・・・、この料理にしたらきっと野菜嫌いな子も食べるだろう・・・、この新メニューはきっと子ども達に受けるだろう・・・、去年この献立は不人気だったから今年は外そう・・・等とあれこれ考えながら献立を立てていきます。

アトム給食は、基本的には和食を主にして、時々中華メニューや洋風メニューが入ります。毎日忙しいお父さんやお母さんに代わって、日頃家庭では調理しにくい乾物などをできるだけ給食メニューに入れるようにしています。

素材はできる限り国産のものを使います。毎日がご飯給食です。(時々麺が入ります)

認可園になって7年、ほぼアトム給食のスタイルが決まってきました。でも、金石退職後、新しい栄養士を迎えて、今までと違った新しい給食が始まるのもいいかと思っています。子ども達に本物の美味しさと食べることの喜びを感じてもらい、保護者には食の大切さを理解してもらう、そんなアトム給食の基本さえ繋いでもらえれば・・・と思っています。

子ども好きで料理好きな専業主婦だった私がひょんなことでアトムと関わり、給食を作るようになって、栄養士資格をとりにいって・・・なんと四半世紀もの長きにわたってアトムで働くようになったのです。その間多くの子ども達や保護者と知り合い、多くの同僚と一緒に喜んだり、涙を流したりしました。

私の人生にアトムは一番大きい影響を与えたのかもしれません。

アトムと出会わなかったらきっと全く違う人生を歩んでいたことでしょう。

特に認可後の7年間は、一日一日が目まぐるしく変化した日々でした。

認可前の給食室準備は、今思い返しても胸が苦しくなるほどのプレッシャーでした。

いきなり180食と大人食26食を4月1日スタートで作る準備を始めるわけです。

認可前は多くても90食までしか作ったことがなかったのに、いきなり200食を作るのです。それこそ回転釜も初めて使うので、全く調理のイメージがわかないスタートなのです。スタート1週間前からは、夜眠ってても急に仕事のことが気になり目が覚め、眠れなくなるほどの恐怖でした。

新しいアトムの第一日目の給食は子ども達の一番好きな「カレーライス」と「マカロニサラダ」おやつは「ホットケーキ」と「牛乳」でした。

初日から、いきなり回転釜の火がつかず大慌てしたことや、おやつの「ホットケーキ」をお皿にのせず、アルコール消毒液を吹き付けた机に直接置いて、保護者に怒鳴りこまれたことも・・・、今となってはいい思い出です。

その保護者も去年の卒園を祝う会では、「アトムに入れて本当によかった。子どもだけでなく親も育ててもらって・・・」と目を真っ赤に泣きながら話されました。

今年の3月20日の「卒園を祝う会」もきっといくつかのドラマが生まれるでしょう。

赤ちゃんが入園してきて、離乳食を食べ、歩き出し、普通食を食べ、おしゃべりもいっぱいして、園庭を走り回って年長児の3月には、ランドセルを背負えるくらい大きく育って卒園していきます。お父さんお母さんの喜びもひとしおでしょうが、傍で長い間みている私達職員にとっても、この上ない喜びなのです。

今年もアトムの特徴でもあるクラス懇談会で、いくつかのドラマが生まれました。

子どものことを語るだけではなく、親が自分自身のことを語り始め、時には、自分の原風景にも目を向け、自分をより深く理解し、同じものを持っている我が子理解へと繋げ・・・、そんな懇談会がアトムでは次々行われています。

今年最後の0才児の懇談会では、子育てがしんどくなった時の助け合いについて、中身の濃い話が繰り広げられました。何人かの保護者から「大変な時にアトムの保護者や職員に助けられて乗り切ることができた。今本当にアトムに入れて良かった・・・」と言う声がきかれました。人に助けてもらうことは遠慮があり、なかなか「助けて~」と言いにくいけど、勇気を出して人に甘えよう・・・、そして、いつか自分に余裕ができた時は、同じように困っている人を助けてあげればいい・・・。こんな、胸が熱くなるやりとりが懇談会の中でありました。0才児の保護者同士は、まだ知りあって1年未満なのに、2月の時点でもうこんな深いやりとりができる関係になるなんて・・・、私の在職最後の懇談会に何よりの花向けをもらったような気になり、感激しました。

今はとても子育てがしんどい時代です。子どもも親も支えるアトムのような保育所が 熊取に、大阪に、全国にもっともっと増えれば、少子化もストップし、世の中がもっとやさしく生きやすくなるのではないでしょうか。

7年前の4月1日、認可アトム開始の第一日目の給食室、朝早く行き、祈りました。

「ここで子ども達に美味しい給食が作れますように・・・、事故・食中毒が起きませんように・・・」と。

今後もアトム共同保育園が「明日も来たくなる保育園」であり続けるように願ってます。

卒所から10年、あの時の私たち、今の私たち 事務室 職員H

長男がアトム共同保育所を卒所したのが今から10年前、当時の保護者とは今でも付き合いを続けています。高校受験を控えた子どもたちですが、先日「子どもも大変な時期だけど私たちも久しぶりに集まって苦労を語ろう。」と声がかかり「受験ママの会」をしました。

初めは「口から出るのは勉強しろばかりで嫌がられてる」とか他愛のない話をしていたのですが、そのうちに塾についての口コミ、志望校の難関度、模試の上位者リスト興味本位で見るなど、お受験一色の雰囲気になりました。上の子の時はこういった話題を他の親とすることもなかったので、私はちょっと違和感を覚えました。

「こんな話をしに来たんじゃないし、なんか違う感じがする。」という私に「上の高校の話ばかりだから?」と友人。確かに息子は勉強が嫌いで受験対策も始めたばかり、自分の子どもを否定されたような気がしてその場を去りたくなったのも事実です。

でも私の中の違和感はそれよりも、あれだけアトムで時間をかけて子どもの姿や子どもの育ちに何が大切かを語り合ってきたのに何かちょと違うっていう感覚。学力っていう物差し優先で子どもを見てない?そういう自分も学力という物差しが大きいからこの状態をさらっと流せないのかな、うまく言葉で言い表せないのだけどなんか悶々とした思いをぶつけました。

すると別の友人から「私、感覚がマヒしてるかも。」と一言。10年前、学力より大切なのはその子らしく育ってほしい事と人一倍こだわっていた彼女から出た言葉でした。でも彼女だけでなく「大切なのは生活力とコミュニケーション能力」なんていいながら目の前の息子の学力にうろたえる私でもあります。保育所や小学校時代はそのままの姿でいいと思っていながら、いざ目の前に学力という現実が出現すると「学力優先」の自分がいる。感覚がマヒしているのは彼女だけではないのです。

子どもの事が心配と言いながら実は自分が子どもを通してどう見られているかが気になったり、自分の不安解消のために子どもの決定を待たずに先に手を打ってしまったり、子どもの学力と子育ての結果を結びつけたり、受験は親の価値観を試されるなあ。そんな話を延々と続けました。 親達とは裏腹に当の子ども達は自分で進路を決め、その子らしく格闘しているんですけどね・・。

親から植えつけられた価値観に反発しながらもいざ親になると同じ事をしていないか。子どもの個性を理解する、子どもを評価の対象にしない。そんな懇談を長年続けてきた私達なのに学力という新たな評価が加わるとすぐに自分の本性が現れてくる・・。でも、そんな自分自身に対しての向き合い方や子どもと自分の付き合い方にアドバイスをくれる仲間と、時々こういう集まりをして、10年前のあの時の私たちを振り返りることが出来るんだと思います。

それが大人も成長するって事かもしれませんね。

後日「受験ママの会」を企画してくれた友人から「なんだかアトムの懇談会みたいだったね」とメールが届きました。

先月の職員会議でみかん組の懇談会の報告を聞き、「受験ママの会」の内容と重なって思わずみなさんにメッセージを送りたくなりました。

みかん組の保護者のみなさん、10年後子どもにとってどんな親でいたいか、どんな自分になっていたいか想像してみてください。そして時々は「想像した自分」にブレがないか、周りに流され感覚がマヒしていってないか、5年後も10年後もアドバイスをくれる仲間を見つけてください。

一生の宝ものになりますよ。 

おしらせ

○給食室 
 ☆ばなな組での給食試食会
 ☆人気メニューのレシピ

○夜間室 
 ☆日々の夜間保育の子ども達の様子

○いちご組
 ☆オニがきたよ!
 ☆1年を通しての子どもの成長と、親の思いをまとめました
 ☆職員1年を振り返って

○もも組  
 ☆2月の保育・節分遊び
 ☆もも組保護者の1年間を振り返る
 ☆クラス懇談会の報告

○ばなな組
 ☆特集!我が子の似顔絵コンテスト
 ☆クラス懇談会の報告
 ☆鬼が来た!節分の報告

○ぶどう組
 ☆保育士の1年を振りかえる
 ☆子どもの1年の成長を振り返る
 ☆保護者の1年を振り返る

○すいか組
 ☆クラス懇談会の報告
 ☆子ども達の1年を振り返る

○みかん組
 ☆3月の予定・スケジュール
 ☆学校に行ったら、何をしたい?子ども達に聞きました
 ☆保育士・保護者、1年を振り返ってもらいました

○フリーのページ
 ☆1年を振り返って

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2月号 巻頭文

1月の職員会議 報告 

1月の職員会議は約2時間、みかん組の小学校への引継ぎ資料を巡って行われた保育士と保護者のやりとりについて検証しました。その後クラス別に分かれて会議を行いました。

*引継ぎ資料とは子どもの個性、配慮してほしいことを文章化したものです。

3月末に小学校へ出向き、先生とみかん組の担任が話し合う時に使用します。

学校の「あゆみ」のような学力、生活評価とは違います。子どもの良い点、悪い点を記述するものでもありません。

毎年、引継ぎ資料を保護者に事前にチェックしてもらい、削除、追加点があれば訂正して仕上げます。その作業は担任が行いますが今回は担任の話を聞きながら私が文章化しました。

私の表現は要点のみを文章化した為、保護者からは「子どもの悪い点だけ書かれてある。良い点も書いてほしい」「こんな文章だけなら先生から問題児と受け取られるのではないかと心配」「文章の書き方がおかしい。アトムの職員は程度が低い」などの意見が寄せられました。私の丁寧さが欠ける表現が原因で、保護者の方に不愉快な思いをさせて申し訳ありませんでした。

引継ぎ資料にはもっと丁寧に柔らかい表現にしますので安心してください。

引継ぎ資料についての保護者とのやりとりは毎年あります。1994年に5歳児保育を開始した時から私たちは独自に引き継ぎ資料を作り先生との話し合いに活用してきました。そして卒園前のクラス懇談会では我が子の個性を親がしっかり理解しているかを担任と付き合わせながらアトム時代を振り返り泣いたり笑ったりで子どもの成長した点、不安な点を話しあってきました。

数年前も今回と同じような要点のみの文章化でしたがこのような反応は皆無でした。文章化が問題視される背景には我が子が先生からどう見られるかの心配、不安が大きいからではないか、それと同時に親が我が子を評価の対象としてみているところがあるのではないかと感じました。

何事も評価の見方でしか見られないように親が変化している。親自身が親としての評価をされる不安と心配でいっぱいになっているのではないか・・・その方が心配になりました。

私は「先生に我が子の弱点、友達関係でつまづく点、配慮が必要な点を知ってもらうことが何かが起こった時に対応してもらえ親も子どもも安心できることなので、手間をかけますがしっかりとそれらを引き継いでおいて下さい。」と頼む親であってほしいと思いました。

5歳児になれば毎年行うことなので未満児のみなさんも自分が親として子どもに何ができるのか、このような機会を利用して考えてみてください。

おしらせ

○給食室 
 ☆ブロッコリーのおかかあえの作り方

○夜間室 
 ☆

○いちご組
 ☆こどもたち1人1人の様子
 ☆1年を通しての子どもの様子・成長

○もも組  
 ☆2月の保育のおしらせ
 ☆凧あげ・雪の日の様子
 ☆今年1年の成長
 ☆保育士の独り言

○ばなな組
 ☆今月の取り組み・ねらい
 ☆ばなな組担任のエピソード
 ☆後半1人1人の姿・成長した姿

○ぶどう組
 ☆せつぶんの取り組み・おなかの中の鬼は?
 ☆保育士のつぶやき
 ☆ぶどう組の子ども達の姿・成長

○すいか組
 ☆こどもたちの○○名人について!
 ☆自分のなかの悪いオニは?
 ☆せつぶんのはなし

○みかん組
 ☆クラス懇談会の予定
 ☆保護者の感想
 ☆おもちゃがなくなった!?

○フリーのページ
 ☆先月のアトムっ子の感想など

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1月号 巻頭文

12月の職員会議 報告 

1)各クラス子どもへの対応について

保育士の思いと子どもへの具体的な対応を巡って討論しました。

子どもへの対応は保育士の思いのみではなく親の思い、考えも理解した上での対応がベスト。

しかし子どもの行動は予想、想定外なことがほとんど、親にどんな対応を望みますか?など聞く時間はないので保育士の判断で行います。

保育士の対応は保育士の価値観、判断力、保育観などが反映しての対応になります。

保育士も色々な人生を経験してきた人や体験が少ない人様々なので、画一的ではありません。

複数担任で保育を行っていると、他の保育士と自分の保育のやり方に違いが出てきて当然です。

「私ならあんなやり方しないのに、あの人はどうしてするのか?」と疑問がわけばそのまま当人に聞けばいいのです。ところがストレートに聞ける人と、聞けない人がいます。

疑問が残ったままで、当人以外の人に「あのやり方どう思う?」と聞くことがありますが、聞かれた人は自分の考えしか答えられないのです。当人以外の人には当人の考え、思いは聞けません。

当人に聞かないまま、当事者以外の人とのやりとりで対応に批判的になってしまう場合があります。そうなると職員間でギクシャクと良くない感情が芽生えてきて保育室の空間は居心地悪いものに発展しがちです。そうならない前に話し合う時間を取っています。

今回も2時間その話に使い、それぞれの職員の考えを付き合わせることができました。

保育を巡っての親と職員の付き合わせは懇談会です。懇談会で納得できるまで話し合うことが大人同士の関係を良いものにしていく手立てだと思います。

2)「アトムっ子」について

毎月の「アトムっ子」は認可前から発行しています。認可前の「アトムっ子」と認可1年目の2003年の「アトムっ子」を読み比べ感想、課題を出し合いました。

多数の職員が「認可前のアトムっ子がとても楽しく読めた。それは保育士の思い、主張が、ありのままの言葉で書かれてあり解りやすかった。職員と同じ様に保護者のページがあり沢山思いを書いているのでおもしろかった」との感想でした。今後のアトムっ子の書き方にヒントがあったようなので次回のアトムっ子お楽しみにしてください。

もし原稿を依頼された時は快く引き受けていただければと思います。

*今月も先月に引き続き島根県から4名の保育士が見学に来ました。

「自分達もアトムのような職員会議をしたいと熱い強い思いがありながら実現できないジレンマを抱えている。アトムに来るとヒントをもらえるが実現までには至らない。でもこのままではいけないのでどうすればいいのか考える」とのことでした。

*12月18,19に東京の御茶ノ水女子大学の先生、学生、院生の方々が保育と懇談会を見学に来ました。すいか組の保護者の方御協力いただきましてありがとうございました。

感想をいただきました。是非読んでください。

~アトム共同保育園を訪問して~

☆ 3月に続いて12月にも訪問し、子どもたちと接する機会ができました。前回と同じくおじさんではなく「おじいちゃん」といわれ、「何しに来たん」と質問されたので、「みんなとお話したいから」と答えました。2日目だけでしたが、今回は特に、和歌山大学出身の谷野則文さんと職員室で、また保育の合間にゆっくりお話できたのが嬉しかったです。保育とは何かを現実を見据えながら、また子どもの成長を願って真摯に考え、行動されている様子は、私にとっても、また将来教師をめざす学生たちにとっても心に残るものでした。 ありがとうございました。    

           

~自分を問い直した二日間~

☆事務室の窓ガラスが印象的だった。様々な人がやってきては、保育士と窓越しに会話をして帰っていく。それはまるで、すべてを受けとめるあたたかなアトムの象徴のようだ。保育士の方へのインタビューや懇談会を通して、アトムのことをもっと知りたくて来たはずが、気付くと自分自身を問い直していた。私は今までこんなに人とぶつかり合ったことがあるのか。ぶつかる程の、ゆずれない思いを持ったことがあるのか。「自分の心から湧き出るものを人に伝える。」それは、無難なことについ寄り掛かって安心してしまう私へ突き付けられた課題だった。互いが本音でぶつかり合うことを良きとし、それをあたたかく包みこむアトムの雰囲気に、戸惑うと同時に強く心惹かれた。私は小学校の教員を目指しているので、この経験を小学校教員という立場で是非活かしていけたら、と思う。二日間本当にどうも有難うございました。

~アトム保育園を訪問して~

☆2日間保育者の方、保護者の方とお話しさせていただき、人との関わり方というものを根本から考えされられる経験でした。今まで私は、人と接するときは波風立てないよう円満にスムーズにいくように努めていたが、本当にそれは人と向き合っていることになるのかと自分自身に突きつけられたような気がしました。自分をさらけ出すことは初めつらいかもしれないが、それを受け入れてくれる雰囲気があるからこそ人は「弱さ」を出せたり、本音をぶつけたりするのだなと感じました。それには大人も子どもも同じだという言葉が印象的でした。教職を志すものとして、人と本当に向き合える人間でありたいと強く思いました。また、今回の訪問で至らぬ点が多々あったと思いますが、

☆たくさんのお時間を割いてくださったり、懇談会を見学させていただいたり、本当に充実したものとなりました。改めてありがとうございました。

☆先日は2日間にわたり訪問を受け入れてくださりありがとうございました。保育見学や懇談会の見学、長時間のインタビューまでかなえてくださり、また2日目にはおいしい給食までいただき本当に感謝しています。実際に伺ってお話を聞いて、子どもたちや保育士の方々、保護者の方々などアトムに集うすべての人によってアトム共同保育園がつくられているのだと強く感じました。子どもと大人や保育士と保護者などの立場に関係なく、各々が自分自身と向き合い、他者と向き合い自分の言葉でやり取りをし、そして共に成長していこうとする場であるように思います。また私たち見学者すらも受け入れ、人と人として向き合ってくれる懐の深い場であったように感じます。今後は教師を目指す者として、自分を表現する言葉や共に育つ場づくりについて考えていきたいと思います。

☆アトム保育園で衝撃を受けたのは、職員の方々が子どもの生活を支える保育をするため、「本音でぶつかり合う」姿である。

人とぶつかることを避け、個人の感情には立ち入らないことが処世術とされている現代、アトム保育園は大人が本音でぶつかるため、悔しくて怒ったり、泣いたり、共感し、感動して泣いたり、笑ったりと感情が素直に出せる安全な場であると感じた。大人も完全ではなく、人に支えられ、人と関係を作っていく事で自信をつけ、子どもと共に成長をする存在なのだと実感した。大人が真剣に自分を偽らずに生きているからこそ、子どもたちに自分で生きていく事を伝え、その生活や成長を支える事ができるという、当たり前のように見えて実は大切な事に気づくことができた。自身の生活をふり返り、今回学んだことをいかし、生きていきたいと思う。アトムの皆様、ありがとうございました。

☆~アトム保育園を見学して~

懇談会で、お一人お一人が自由に発信しあい、聴きあう場が印象的でした。子どもの出してくる課題は、なかなかですよね。笑いあったり、そうだなーと実感したり…。私もその現場に立ち会っているようで、身につまされました。(大阪弁って、なめらかでとてもリズミカル!)楽しい居場所は、食事会や父会へと広がって、その広がりが、又、新しい力を生み出して、発展し豊かになると伝わってきました。 直接語る・聴くことは、共に生きる力を育んでくれる、子育てする場を作るのだと思いました。みな様にお会いできて、よかったです。ありがとうございました。

☆~アトム共同保育園を訪問して~

年末のお忙しい時期に、多くの先生方にお時間をつくっていただき、インタビューさせていただけたこと、心から感謝申し上げます。正直、これだけ多くの先生方からお話を伺えるとは思っておらず、準備不足であったことを反省しております。しかし、インタビューを進める中で感じたことは、準備していた質問よりも、先生方と膝を突き合わせてお話する中でこそ、質問したいことが湧いて出てきて、予想以上の学びがあったことです。不躾な質問にもお答えいただき、感謝しております。

アトムの実践について書籍や映像で拝見していましたが、“とことんまで話し合う”、“なんでも言い合う”ことの難しさを日頃の私自身は感じているので、特に後からアトムに来たお母さん方や職員の方がどう感じ、どう変化していくのかを伺いたいと思っていました。そして実際に、それぞれの方がそれぞれの立場で自分をみつめながら言葉を発してくださったので、当事者の皆さんが「アトム」という場をどう受け止めて、この場に身を置いていらっしゃるのかが良く伝わってきました。

アトムの先生方が、「なぜ本音でぶつかりあえるのか?」という私たちの質問に、「安心できるから」「言ってええんやで、と繰り返し言ってもらえたから」とおっしゃっていたのですが、それに尽きるのかもしれないと、園長先生のおっしゃるように「簡単なこと」なのかもしれないと感じました。

「安心できる環境で、様々な経験を通した、その子なりの育ちを見守り、理解する」ことは、おそらく保育者であれば誰でも理想としてもっていることだと思うのですが、逆に保育者自身が「安心できる環境で、様々な経験を通した、自分なりの育ちを見守り、理解してもらえる」人間関係を周りに築くことができているのか、ということを意識している人は少ないでしょう。当たり前だけれど、保育者だって最初から保育者として完成しているわけではありません。ですから、絶対に支えが必要だと思っていて、それが私の研究の出発点でもあります。保育者自身が安心できる職場がもっともっと増えてほしいし、その意味は非常に大きいと思っています。その意義を私たちに示してくれる存在としてアトムがあることを本当に感謝したい気持ちで一杯です。

今、保育専門学校で子育て支援論を教える立場にいるのですが、そこでは知識や技術、あるいはケーススタディなどを学び合っているけれど、「そんなことよりも、本当に大事なことを、私は伝えられているだろうか?」と我が身を反省しました。アトムの皆さんのお話を聞いて感じたことは、人を支えるものは「人」(体温の感じられる、ありのままの人柄)であることです。ぶつかりあったり支え合ったりする経験を十分にしてきていない10代の保育者の卵たちに、どんな場面でもいいから実体験として人間同士の関わり合いを体験させてあげたいと思います。

懇談会でも、お母さんたちが安心して話し合っている姿を見ることができました。違う悩みを持つお母さん、違う立場の悩みを持つお母さんと多様な人がいる中でも、話し合いが共感をもって進められるのは、それぞれの方がありのままの自分を語っているからでしょうか。

そして、仲間の悩みを聞き流さずに理解しようとし、自分なりの言葉で励まそうとしているお母さんがたくさんいたことに感動しました。長年アトムに通うお母さんからは、「(保育者には)仲間づくりのきっかけをもらっている。でも、やっていくのは自分らでやっていかないかん」という発言もあり、お母さんたちがしっかりと育ち合っているのだということが実感されました。

2日目、短時間でしたが子どもたちとご一緒する時間があり、子どもたちにも、他者に関わっていこう、自分の心で周りの人の気持ちをきちんと感じ取り、受けとめようとする心が育っていることが分かり、嬉しくなりました。(突然現れた私たちに、それぞれがその子なりにアプローチし、関係をつくろうとしてくれました。例えば給食の時間、私は帰り時間が迫っていたため席につかずに皆を見ていたのですが、子どもたちが気にしてくれ、数人の子は自然なふるまい方で「食べていき」と誘ってくれました。心配させてしまって申し訳なかったと反省しましたが、素敵な子どもたちに出会えてうれしい出来事でした。)

アトムの自然な姿を見ることができ、本当に貴重な2日間をすごさせていただきました。とことんまで人を信じて、人とかかわろうとするのがアトムの人々だと思いました。自分自身も、皆さんに自分の話を聞いてもらいたくなってしまうような、あっという間に安心してしまうような空間でした。東京に帰り、自分の日常に戻りつつ、アトムからいただいた大きな宿題(言葉になりませんが、自分が目指したいことと今の自分との間の溝など・・・・)について、日々考えています。ぜひ、またいつか訪問させてください。

ぶどう組の懇談会を終えて

先月にぶどう組の懇談会がありました。“子どもの発達と小学校から中学校にかけての子育てで大事にすること”をテーマに話し合いました。

3歳ぐらいから子どもの気質や性格がみえだし、大人より友達との関わりが多くなります。遊びの中で“寄せたらへん!”“もうおうちに来んといて!”などの言葉も使うので、親は友達関係が気になったりします。

5歳ぐらいになると、気の合う、合わないが出だします。また、“物隠し”が起こったり、ウソも上手になってきます。子どもの困った行動は、それだけを見ると、将来が心配で今のうちになんとかせねば・・・と思うのですが、子どもがそうするには、そうするだけの理由があるので、それが何かを考えることが大事です。例えば、物隠しでは自分が隠すことは、相手への腹立ちからするだけでなく、反対に仲良くなるきっかけが欲しかったり、注目を浴びたかったりなど、その理由はさまざまです。子どもの行動の裏にある本当の理由を探らないと子どもを誤解したままで終わってしまいます。

懇談では小学生のいじめが話題に出たのですが、小学生や中学生も同じだと思います。

大人を困らせる行動には、なぜそうするのか?子どもの本音は何か?という大人の理解しょうとする気持ちがあると、子どもへのまなざしが厳しさだけから柔らかいものに変わっていくと思います。大人から見て眉をしかめたくなるような子どもがいると、ついついわが子を遠ざけたくなるものです。それで子どもを守れることもありますが、大人の理解あるまなざしが子どもを変えていくし、それを周りの子どもも感じて、結果的にはわが子を守ることにつながると思います。

また、“自分の子どもがもしそんな行動をしたら・・・”と、同じ親としてその立場や心中を察することがあれば、大人同士の関係も変わり、これもまた子どもに良い影響を与えるのではないでしょうか!

次に、子どもの勉強で落ちこぼれることを心配する親心も話にでました。

親が勉強を気にとめるのは当然です。勉強がわかるようになんとかしたいとも思います。と同時に勉強がすべてでないことも私たちは社会で生きていて実感しています。社会生活では自分の思うようにはいかない時にどう折り合いをつけるかや思いやりや助け合う気持ちも大事なことになります。勉強だけではつかない力ですが、目の前のわが子が勉強をしてくれていると、それだけで安心したり、反対につまずいていたら心配でなんとかしたくもなります。私自身の子育てもそうでした。また、子ども自身も勉強をわかりたいと願っているし、どの子も認められたいと思っています。でも、つまずいてしまうわが子がいたら・・それは、勉強だけではなく、他のことでも同じですが、つまずいたとき親はどうしたらいいのか? 今回は具体的な議論にならなかったけど、子どもの気持ちや親自身の子ども時代を思い浮かべながら考え合う機会がこの先にも必要だろうと思いました。

懇談後、「子育てはむずかしそうだけど、ゆったりと構えたい・・・」という感想がありました。子育ては今の時代、難しいというより大変な一面もあるでしょうが、だからこそこんな話し合いを重ねたいと思います。ぶどう組は3歳児クラスで、小学校のことはまだピンとこない人もいたでしょうが、こんなことを考え合うのに、早すぎることはないと感じました。

わたしの出直し  

<13年前の出来事>    岩木陽子

私は13年前に5歳児(年長)を担任していました。B君(いちご組の野沢民江保育士の長男)は4歳ぐらいからちょくちょくと友達の物を家に持ち帰ることがあり、それが5歳でも続きました。注意だけではB君がやめないことを感じていた私は、どうしたものか?と対応に苦慮していました。

保護者である民ちゃんともかなりはげしいやりとりをしましたが、なかなか解決の糸口が見つかりませんでした。

ある日友達が「Bが俺の物とった!ドロボーや」と叫び、その現場を見た私は、とうとうB君とひざを突き合わすことにしました。大人がどれほど心配するかを話して、それ以上はどうしていいのか?私もわからず、彼が何を思っているのかだけを考えながら、じっと向き合っていました。そして、気がつけば5時間も経っていました。

その後、私はその出来事を合研(全国保育合同研究集会)で実践報告しました。

合研とは、全国の保育士、教師、保護者などが集まって、分科会形式で議論する場です。

分科会は実践の報告者と世話人(大学教授など学識経験者が多い)という、議論の要点をまとめてくれる人が、参加者の前にでて話し合います。

M先生が私の世話人でした。私の実践を聞いたM先生は、「あなたは保育士としてやってはいけないことをしている。5時間も説教して、ドロボーという言葉まで使って!」と、一方的に非難されるだけでした。確かに、一般的にはそう思えるでしょうが、そのことを議論されることもなく、報告が無視された形で終わり、私は大勢の参加者の前で透明な存在を感じ、その場から一刻も早く立ち去りたかった出来事でした。

<出来事から得たこと>

私はM先生の言葉に全く納得できず、悲しみと腹立ちでいっぱいでした。

その後のB君の様子は、私に緊張することもなく、いつもと変わりませんでした。そして、物をとることもなくなりました。このことから、子どもの心にひびく対応とは、大人の気持の強さだと感じました。-保育士がどれだけの思いでいるか、どれだけ考えているか、その深さが子どもに伝わるのだと学びました。マニュアルのような言葉がけや保育士としてあるべき決まった対応にこだわっていては、伝わるものも伝わらない! 心の中から湧いてくる、一生懸命な大人の気持ちが一番伝わり、それが大切なのだと確信できた事でした。

<いちご組担任への対応>(野沢保育士のページを読んでください)

今回のそらちゃんの対応は、担任がふだんから一生懸命考え、どうしたものか?と考えていた上での対応でした。気がつけば1時間30分もかかり、結果的には食事を抜くことになっても、それは私が13年まえにB君にしたのと同じことです。

今回の対応では、私は保育士として気をつけなければならないことばかりに気を取られていました。保育士の心意気がどうかなどということは抜けていました。

M先生は私にとって一番の反面教師だったのに、職員会議後「私がM先生だ!」と気づき愕然としました。

「自分の思った保育をしたらいいよ 責任は私が取ってやるから」と当時の所長代理で現園長の言葉を支えにして、だれに委縮することもなく、のびのびと保育が出来て本当に良かったと思っている私は、それをつぎの人に返していくものだと思っていました。

その後、主任になりクラス担任はなくなったけど、これを大事にしたいと思っていただけに・・・・

(穴があれば入りたい気持ちです・・・)

忘れるということは、その当時得たことが本当に身についていないということでしょうか。

それなら私は出直しです。

金石副園長・栄養士のアトム生活25年を振り返って

アトム生活25年を振り返って④       金石 愛子

このシリーズを書き始めて、何人かの保護者から反響をいただきました。読んでいただいてありがとうございます。いよいよ私のアトム生活も、あと3か月となりました。

12月の献立表をたてる時、「あー最後のクリスマス会だな~」と思いながら、うんとご馳走をしたい・・・と考えました。2009年のクリスマスの給食は今までで一番の豪華メニューとなりました。ちなみに献立は、「おにぎり」「クロワッサン」「かぶとベーコンのスープ」「南瓜のポタージュ」「スパゲティーミートソース」「ハワイアンバーベキュー」「ポテトサラダ」「ミニトマト」「バナナ」というバイキング形式の給食です。

こども達はきっとこのご馳走を見て驚くことでしょう。職員も今から楽しみにしています。みかん組やすいか組の子ども達には、このお料理の中から、どれをとると体にいいのか考えながら選んでもらいます。食育のいい機会です。

懇談会(0・1才児)や親子教室などで、育児の悩みを出してもらうと、一番多いのが食に関することです。特に、子どもの少食の相談が圧倒的に多いです。

時々、食べ過ぎて困る・・・というのもありますが、大部分は食べなくて困る、好き嫌いが多くて困る・・・というものです。

かく言う私も、子どもの少食に悩んだ母親の一人です。2,480gという小粒で生まれた息子を、1gでも早く大きくしたいと必死でミルクを飲ませたものです。しかし、私の期待はみごとに裏切られ、息子はあまりミルクを飲んでくれませんでした。体重も思うように増えず、体重グラフもあまりにも上がらないので、途中からつけるのを止めてしまったほどです。ある時、息子が3~4か月ぐらいの時でしょうか、あまりにもミルクを飲まないことに腹をたて、思わず息子を布団に投げつけたことがありました。きっと冷静さを欠いていたのでしょう。傍にいた夫が息子を抱いて、夜の散歩に出かけ、帰ってきてからミルクを飲ませてくれました。「生みの親はママやけど、パパは育ての親やな~」と冗談まじりに言って飲ませていました。私が24歳の頃でした。

最近よく新聞で『児童虐待』の事件が載っています。かわいい子どもをどうして・・・と言われますが、私はそんなお母さんの気持ちがとってもよくわかります。

初めての子育てで、経験も知識もなく、人生で初めて自分が努力しても解決できないことに出会うのです。誰に相談することもできず、頼りは育児書のみ・・・。

今から思うと、育児書ほど参考になって、参考にならないものはありません。

子どもなんて一人一人違うのです。平均体重なんて単に体重の多い子と小さい子の平均値でしかないのです。それなのに平均体重にならないといけない・・・との必死の思いでミルクを飲ませていたのです。きっと息子もそんな母のおしつけ授乳に幼いながらもうんざりしたことでしょう。離乳食も手を変え品を変えいろいろ工夫して与えましたが、やはりそんなに沢山は食べないし、もちろん体重も微々たる増え方でした。

それでも、息子はすこぶる元気で活発で、機嫌もよく、風邪ひとつひかないし、食事の量以外に育児の悩みは全くありませんでした。

その息子も小学生・中学生の時はクラスで一番細く小さかったのですが、高校生になってからは、ぐんぐん背が伸び、スリムではありましたが身長は父親を抜く程になったのです。

36歳になった今は、結婚して、食べることが大好きな一児(女児)の父となっています。

2歳半の孫は、やはりDNAなのでしょうか、息子と同じように食が太い方ではありません。

それでも息子の嫁は若い頃の私と違って、孫に無理じいしたりせず、のんびりと構えています。孫も息子と同じように小粒ながらとっても活発で、すくすくのびのび育っています。

話のついでに孫のことにも少しふれておきます。

結婚の遅かった息子に子どもができたことは、私にとっては何にも代えがたい喜びでした。きっとどこのおじいちゃんおばあちゃんにとっても同じだと思います。ただ、孫というものは持ってみないとその可愛さは実感できないと思います。

まだ孫ができる前、既にジイジ・バアバになった友人達はみんながみんな「孫ってかわいいよ~持ってみないとわからないよ~」と言っていました。

あまりにも周りが「孫・・・孫・・・」と言うので、まだ孫のなかった私は、そんなに目尻を下げる程孫って可愛いものかな・・・とやっかみ半分で思っていました。

毎日職場でたくさんの子どもにふれて、赤ちゃんや子どもの可愛さ・おもしろさは十分に感じていました。でも、実際孫の顔を見て、段々大きくなって、「オバアチャン」と呼ばれてみて、いっぱい目尻をさげている今の私なのです。

でも孫がいくら可愛いくても、“甘いだけのおばあちゃん”にはなるまいと決めています。

おもちゃやお菓子を多量に買い与えない。今のこども達は物が溢れる環境の中にあるので、物を大切にしなくなると困るし、虫歯になったら困るので、アメ・ガム・チョコレートは与えない。偏食しないでなんでも食べる子になって欲しいので、ご飯前におやつを食べさせない等々、毎年の「祖父母懇談会」でアトムっ子達のおじいちゃん・おばあちゃん達に私がお願いしている事柄ばかりです。

息子達は遠く(埼玉)に住んでいるため、時々送る宅急便には毎回孫の為に、「絵本」を何冊か入れてやります。おもちゃと違って、絵本は何冊あっても子どもの楽しみと想像力を育みます。お陰で、孫は絵本大好きっ子になっています。

絵本を、大好きなお母さんに読んでもらう時は、子どもにとって正に安心してお母さんに甘えられる至福の時なのです。子どもが小さい時しかできないことなのです。

テレビやビデオでは決して育たない、子どもが自分の頭の中で絵本をイメージして空想の世界を楽しみ、これがやがて、物事を自分で考えられる能力へと育っていきます。それも、押しつけではなく、楽しみながら自然と身に付きます。

嫁姑の関係でも、今のところ我が家ではうまくいっています。私は息子・嫁の価値観やライフスタイルを尊重しています。相談されれば、アドバイスはしますが、決して干渉しません。むしろ、嫁から学ぶことの方が多いと感じています。60歳になろうとしている私ですが、知らないことがまだまだあるものです。次回はいよいよ最終回となりました。

おしらせ

○給食室 
 ☆2010年給食室メンバーの今年の抱負

○夜間室 
 ☆サンタが来た!クリスマスの様子

○いちご組
 ☆新しい子ども達の紹介
 ☆クリスマスの様子など
 ☆職員会議の感想などから、自由に思うことなど 

○もも組  
 ☆アトムっ子アンケートの
 ☆クリスマス製作の様子
 ☆クラス懇談会の報告
 ☆保育士の独り言

○ばなな組
 ☆懇談会の報告
 ☆クリスマスの特集
 ☆保育士泣かせの子どもの姿
 ☆ばななの保育士、自由に書いてみました。

○ぶどう組
 ☆クリスマス会の様子
 ☆クラス懇談会の報告
 ☆保育士の思い

○すいか組
 ☆クリスマスの特集!
 ☆クラス懇談会の報告などなど
 ☆思いやりの気持ちがいっぱい見えてきた12月の子ども達の様子
 ☆保育士大野の、個人的コーナー

○みかん組
 ☆クリスマス会の様子
 ☆サンタさんからもらったプレゼントの行方は??

○フリーのページ
 ☆フリー3人からの、新年の抱負などなど

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