保育園の設立趣旨と歴史
アトムの3つの柱
アトムっ子通信

アトムっ子通信

2010年

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12月号 巻頭文

実母と暮らして                      岩木陽子

92歳になる実母と同居して4年近くが過ぎました。母は88歳までは滋賀の田舎に住み、大正、昭和、平成の3時代をそこで過ごしました。認知症があり毎日ディサービスに通っています。昨日、今日の出来事や毎日お世話になるディサービスの人の顔、変化する季節や年齢などは記憶に残らないので覚えられません。ただ、ずっと昔のことは鮮明に覚えています。
小作農で貧しい百姓の家で生まれた母の話は、昭和初期から戦中、戦後にかけての日本の原風景そのものです。小学校を出るとすぐに奉公(ご存知ですか?)に出された当時の話などは、日本で実際にあったことかと驚きます。
母の口癖に「何かすることはあるか?すること(用事)があったら言いや!」と自分が何か手伝えないかと私に聞くことです。動くと危険でじっとしてくれているほうが安心なので返事もぞんざいになります。その後、そんな自分の態度に一生懸命育ててくれた母に申し訳ないような気持で後悔し、でもまたイライラして・・・とその繰り返しが日々の実情です。子育て中のお母さんがわが子を叱りすぎて、その後の寝顔をみてあそこまで叱らなくても・・・と反省する気持ちと似ています。
母を見ていると<働くこと>が母の人生そのものだったと実感します。楽をすることは罪悪のように感じていて、“働かざるもの食うべからず”これが人生のポリシーだったのでしょう。母の気持ちを満足させてやるには何か手伝ってもらうしかないので洗濯物をたたんでもらうことやテーブルを吹くことなどをしてもらっています(私がした方が早いのですが)それをしてもらっているときの様子は認知症がウソのようにしっかり見え、とても満ち足りた気持ちが伝わります。
母を尊重すること、尊厳を守ることは『自分のやりたいことができる』そのことが保障されていることだと気付かされます。身体も不自由になりいろいろなことを忘れていく母がそれでも人として尊重されるべきことは何かを教えてくれている気がしています。
一方、私は仕事で毎日子どもと接しています。子どもにも人としての権利や尊重されるべきことが当然あります。残りの人生を過ごすだけの老人とこれからの人生を歩む子どもとは単純に比較できないでしょうが、人として大切にされるべき基本は何も違わないと思います。『子どもがやりたいことがやれる』これが保障されてはじめて子どもの尊重につながるのではないでしょうか。子どものわがままを許すことや、やりたい放題やらせるという意味ではありません。ルールを守りしつけをするための大人の毅然とした態度はとても重要なことです。その側面と子どもが本当に望んでいる事、やりたい事が何か?それができているか?を考えることは別です。子どもがすきなことができて気持ちが満ち足りることをもっと大切にされるべきだと思っています。
余談ですが、保育園にいると、母がだんだん子どもにかえっていくことがわかります。
ある部分はしっかりしていて、ここは4歳児ぐらいで・・?ここは0~1歳ぐらいになってきたかな・・などと感じながら暮らす毎日です。)^o^(

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11月号 巻頭文

10月に感じたこと                      岩木陽子

① 子どもは親の姿をよく見ています!!
毎月の第4金曜日に子どものお誕生日会をしています。10月生まれの私も“たんたんたんたんたんじょうび~♪”と子ども達に祝ってもらいました。いくつになっても「おめでとう!」と言ってもらえるのは嬉しいものでした。滋賀県近江八幡市に生まれ育ち、夫の転勤で熊取に住んで27年、今年58歳になりました。36歳のときに仕事をしたいと思い、たまたまアトムに求人があって働き出したのがスタートでした。働き続けるために保育士資格が必要とわかり一発奮起!41歳のときに通信教育で資格取得しました。当時は仕事、子育て、勉強と時間に追われる毎日で、どう子育てしていたのかよく覚えていません。毎晩8:30には家事を済ませ30分ほど勉強のために机に向かうことに必死でした。(こんな生活は早く終わらせたかったので)一年生になったばかりの長女の学校のことに気をとめる余裕もなかったように思います。
それでも、良かったことが一つありました。それは私が机に向かうのを見て長女も自然に机に向かっていたことです。 私は自分のことで精一杯でその時は気づかなかったことですが“子どもは親の背中を見て育つ”とはよく言ったものだと何年か後に実感しました。
子どもがなかなか机に向かって勉強しないと嘆く親に対しては、「手っ取り早いのは、親自身が勉強するなり、何かに真剣になる姿を見せることよ」と話してきました。とはいえ資格取得後はいつもの生活に戻り、次女の時は机に座る姿など見せていないのであまり偉そうなことは言えないのですが・・。ただ、良いところも悪いところも子どもは親の姿を見ていることは間違いないです。子どもの手本になれるような大人でありたいですね!

② 子育ての悩みは際限なく続きます。
先日、12年前(3歳児担任)の保護者とお茶会をしました。
子ども達は現在、思春期真っ只中です。アトム時代豊かな文化をと欠かすことなく本読みを継続し、子どもの気持ちを尊重することを心がけてと理想を持って子育てをがんばってきたお母さんが子どもの反抗的な態度を嘆いていました。それを聞きながら私は子どもの心境を想像しました。反抗するのは子どもが自分の道を発見しつつあるのではないか『アトム時代は親に従っていたが今はちがう!母の理想のように育つものか!自分が求めていた事は違うのだ!!』と表現していると思えました。表現の仕方が話し合いでなく反抗になるので親は辛くなるのだと思います。多くの親子を見てきて親は子どもの事を考え、子どもにとって良かれと思いすることも結果が結びつかないと親子ともしんどくなる。親の理想はあってもいいのですが、目の前の子どもは何を求めているのか?親に合わせることに無理はしていないか?大人への安心感はもてているのか?など、振り返る作業が必要です。それが無いと親の思いの押し付けで子どもはしんどくなり、結局は子どもも親もしんどくなるのだと思います。
先輩の親の体験を是非今の保護者に生かせられたらと強く思いました。
人の話を聞き入れるためには柔らかい心が必要です。自分にも常に言い聞かせている言葉ですが・・・。今後懇談会などで体験談を話したいと思っています。

「保育内容を考える会」を企画しています。

初めての試みの「保育内容を考える会」とは、アトムの保護者全員を対象とした懇談会です。いつもとは違う顔ぶれで行う懇談会は始めてですが、またクラスとは違う雰囲気で様々な意見が聞けると思います。 2年前に保護者の意見も取り入れてアトムのカリキュラムをつくりました。しかしその実践を振り返る機会をもてないまま現在に至っています。この間保護者の方からアトムの実践についての質問もあり今回やっと企画しました。
この会で是非、日頃聞きたかったことや先輩保護者への質問など意見交換できたらよいと思います。
例えば、いちご組のお母さんがぶどう組のお母さんの話を聞くことで子育てに見通しがもてるようになるかも、みかん組の親からは「5歳の今だから話せる0歳の事」等の話が聞けるかもしれません。 同じ年齢を持つ子どもの親同士で行うクラス懇談会も大事にしながら、0歳~5歳までの6年間という長いスパンで子どもを見ていくことが出来ればいいと思います!
初めての企画ですが、6クラスのお母さん、お父さんが集まって話し合うことを楽しみにしています。   以下はレジメです。沢山の参加をお待ちしています。

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10月号 巻頭文

10月の出来事                      岩木陽子

① 中間総括(11日)
休日の協力ありがとうございました。おかげさまで職員全員半年の振り返りが出来ました。
保育内容・担任のコンビネーション・自分自身の振り返りなどをまとめ、職員同士で感想や質問などを話し合いました。自分の仕事振りに同僚の意見を入れ、客観的に振り返り次に生かす事は、資質向上に大事なことです。全員の感想を載せていますので読んで下さい。

② アトムフェスティバル(24日)
ひまわりドームで午前中(9:30~11:30)ぶどう、すいか、みかんの3クラスで行いました。 お手伝いの保護者の方ありがとうございました。子ども全員が元気に参加できたことが何よりでした。良い天気だったので、青空の下で出来なかった事がちょっと残念でしたが・・。
アトムフュスティバルは、2003年の開園から2006年までは運動会と呼んでました。
2007年にアトムの運動会は運動会らしくない運動会ということで、もっと適した呼び方がないかと保護者の人に名称を募って「アトムフェスティバル」と名称を変えました。
名称は変わっても大事にしてきた事は変わっていません。
2006年には公立や私立など3ヶ園の運動会に関する資料を読み合わせ学習会を行いました。 その時の議論を2006年9月号アトムっ子の巻頭文に載せました。今回のフェスの目的や大切にしていることがよく伝わりますので、当時の文をそのまま載せます。少し長い文ですが、感想や疑問などは是非聞かせてください。

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9月号 巻頭文

7月、8月の報告               岩木陽子

今年の夏はいつもより実習生が多く、ボランティアや見学者も来て、毎日クラスの中に外部の人が入っていました。それでも子どもは見知らぬ人に構える事もなくて、いつものように水遊びや虫取りを楽しむ事が出来ました。

とびひの対応

「園のとびひの対応が今年はいつもと違ってきびしいのではないか・・」という保護者からの意見を聞きました。
とびひはすり傷や虫さされをかきむしり、そこから菌が入り、感染していく皮膚の病気です。 傷を掻いて汁が出だすと担任はその段階で園で消毒をしたり、患部を清潔にしてとびひにならないよう親に注意を促します。それでもとびひになったときにどう対処するか? 登園停止の病気ではあるけど、そのつど親は休めないだろうし・・・と数年前に職員で話し合いました。その結果、感染が広がらないようならケースbyケースで対応していくことになりました。
具体的には、出来ている箇所が子どもが触れたり見えない部分で(腹や背中など)衣類やガーゼで覆いかぶせられ、他の子どもに感染しないようなら仕事や家庭状況によっては受け入れてきました。
ただし、顔や頭といった触れる部分で覆いかぶせる事が出来ない場合は、感染が防げないので休んでもらっています。
今年は例年になく感染部位が広がりどんどん状態が悪くなっていき、あきらかに他の子どもにも感染していると思われる場合や病院に連れて行ったのに医師の判断があやふやで、そのうちにひどくなり結局長く休まざる得ない場合などをよく見受けました。
担任からは再度とびひが登園停止の病気であることを保護者に認識してもらい、状態が悪くなっているのに医師の判断がはっきりしないときは病院を変えてみることも伝えました。今年はそんなことがあったので、「きびしいのでは・・」という親の感想になったように思います。
とびひは患部が感染防止のできる場所かどうかによって臨機応変に対応していくことは今後も変わりませんのでよろしくお願いします。

四地区夏祭りの様子

20日(土)16:00から長池公園で四地区夏祭りがで行われました。
当日はあいにくの空模様で、すいか、みかん組の子どもたちの歌の出番も雨がぱらぱらと降ってきましたが、浴衣姿の子どももいて夏祭りの雰囲気が盛り上がっていました。
今年で四地区夏祭りがスタートして3年目になります。これまで子ども達の出し物以外には、保護者会と育む会が出店をしてきました。
今年も出店していますので「保護者会」「育む会」のページを見てください。
雨模様にも関わらず沢山の人が集まりました。夏祭りの準備スタッフ、サークルの人、体育大学の学生、南学童、など地域でつながりたいと思う人の力が結集したからだと思います。今後もアトムは地域に根ざした園として、楽しく参加したいと思っています。

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8月号 巻頭文

7月、8月の報告               岩木陽子

① 芝生張りを行いました

7月3日(日) 9:30に集合して芝生の植え付けをしました。参加者は地域の人、芝生業者とその家族、保護者、職員など、子どもから大人まで総勢約200人が集まりました。
園庭を幾つかに仕切り、グループごとに職人さんの指導を受けながら一斉に植え付けをスタートしたら、予定通り11時過ぎに終える事ができました。沢山の人が集まってくれた結果だと感謝しています。
参加した人からは、「普段経験できないことをして、気分転換にもなりよい汗が流せた」と感想を聞きました。 子どもも大人に混じって、芝生を張り、砂をまき、水まきをしました。
【大人がする作業を、自分も手伝い、役に立っている】 そんな感覚が子どもに理屈ではなく体で伝わっているようで、大切な良い体験をしているのだと感じました。
「しばふプロジェクト」を立ち上げて半年! いろいろな業種の人たちが集い実現出来たことは大きな意義があったと思います。 ありがとうございました。
その後、毎日水遣りを子どもたちとしています。23日(土)には職員と業者で芝生も刈りました。 今の時期は成長が早いので一週間に一度の割合で芝刈りを職員交代で行います。

② 「育む会」がありました

7月23日(土)午後2時から4時まで、今回は『新1年生を振り返って』をテーマに新一年生のお母さん4名と5歳児担任だった田丸、大野を含む9名の参加がありました。 入学直後の不安、戸惑いは子どもだけでなく親も同じような状態だった事が赤裸々に語られていま した。「わが子が先生から注意受ける事が続くと心配でいられなくなる」 「『あなたの子どものここが心配です』と先生から電話で言われるとメチャクチャどうすれば良いの?と不安になる」すぐに「うちの子もそうやで」と間髪入れずに反応する「え?そうなん、うちの子だけと思っていたけどあんたとこもそう?ちょっと安心した」などと話は進みました。
アトムで繋がり合うことは、アトム時代だけで終わらず、その後もこんな風に、ホッとできる関係が続けられるのだと実感しました。
  聞きながら私は 【この場所に学校の先生が同席していれば親が何に不安を感じ、先生に何を求めているのか理解してもらえるのに】【親は先生の考えや思いを聞き先生の対応を理解できるのではないか】【先生と保護者がアトムの懇談会のように膝を突き合わせて話す機会がないと親の不安の解消にもならないし、先生の意図も伝わらないのに】 と、とても残念に思いました。
子どもに大切にしている“気持ちの伝え合い”は、大人も大事にしたいですよね! ③ 8、9月と職員が他施設に実習研修に行きます 8月1日(月)から聴覚障害施設「なかまの里」、8月後半から9月上旬にかけて学童保育所、9月から10月にかけて町立保育所に実習に行きます。
4年前から他施設の実習研修を行っています。
職員が違う職場を経験することで、幅広い視点が持てることを目的にしています。

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7月号 巻頭文

祖父母交流会で大切にしたい事               岩木陽子

祖父母交流会は84名の参加があり、遠くは九州や三重県から参加してくれる人もいました。 ありがとうございました。
新園長として挨拶をした私(岩木)は、自分より若い祖父母の方が増えてきて“おじいちゃん、おばあちゃん”と呼ぶたびに大変恐縮しました。 私はまだ孫はいませんが、「孫との関わりは責任ない分、楽な気持ちでいられるよ」や「孫育てがはじまった!」と忙しそうにする知り合いがいます。
私にはどれもまだピンとこないのですが、祖父母の「孫の様子を見て、安心したい」という願いは理解できますし、そのための交流会でもあります。
今回の交流会は、「話し合いで担任が知れて安心できた」という感想や、反対に「話し合いよりも孫と遊ぶ時間がもっとあればよかった」という率直な感想も聞きました。
祖父母と話し合う機会がないので、毎年交流会に話し合いの時間を取り入れてきましたが 交流会をもっと柔軟に考えて、例えば遊びが中心のときがあってもいいし、話し合いが主になるような会になってもいい、内容は多彩でいいと思いました。
10月15日(土)の祖父母交流会は、目的をしっかり定めてそれに沿った交流会にしていきたいと思います。

6月のサロン

毎月、第一月曜日の午後6:30分から8:30分まで煉瓦館で住民が自由に議論できる場(名称:くまとりまちづくりサロン)があります。 サロンの目的は活動紹介、町づくりへの思いなど自由に話し合い交流する場です。
発起人は社会教育関係者数人で(アトム0Bも含む)で、この会は参加者に制限がないので、毎回多彩な顔ぶれ(教員、役場職員、各種サークル関係者、保育士、学童指導員、一般住民など)が参加します。  6月6日(月)のゲストはアトム職員の谷野でした。1時間はゲストスピーカーで残り1時間で参加者の近況報告やゲストスピーチへの感想です。
参加者の学童指導員から、学童のお迎えに祖父母が多くなってきたことやその時が掃除の時間だと「孫はそうじばかりしているのではないか!」配膳の場面だと「配り役ばかりさせられているのではないか!」という指摘が多く、指導員は祖父母に学童での子ども体験をどのように伝えたらいいのか?迷うようです。 「アトムは祖父母交流会をしているが、孫育てで大事な事をどうつたえているの?」と聞かれました。 アトムでも、実際は参加者の自己紹介で終わってしまっていることも含めて、今までの祖父母交流会の様子を話しました。孫育てで大事なことを具体的に話し合った事がないので、今後はそういった交流会を企画したいと思いました。
狭いアトムの中では知り得ない事を吸収する機会と思い出来る限り毎回参加しています。
肩書きに関係なくその人となりが感じられる話もおもしろく、気軽に参加しています。
次は7月4日(月)です。みなさん是非参加してみてください!

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6月号 巻頭文

5,6月の行事              岩木陽子

5月7日(土) 「第6回アトム親子まつり」がひまわりドームで行われました 124世帯中87世帯 250名の参加(新入園児13世帯含む)がありました。
「アトム親子まつり」は2005年から開始しました。2003年アトム認可一年目に「アトム夏祭り」として夕涼み会的な行事を7月に行いました。その年に吉川友梨ちゃん行方不明事件が起こり安全面を考え夕方4時から始めたのですがとても暑かったので翌年は土曜日の午前中に時間変更しました。しかし冷房設備のない保育室、大人数の熱気で熱中症の不安があり時季や内容を変更して今に至っています。
今回も大きな事故や怪我もなく無事に終われました。参加者からはおおむね好評でほっとしています。保育士のなかでは実行委員をつくり親のアイデアも取り入れながら企画を練ってきたのですが、反省点がいくつかありました。来年はより楽しいものが出来るようさらに工夫をしたいと考えています。
5月15日(日) 「第1回アトム寄席」が<育む会>主催で行われました。地域の人が気軽に園に集い楽しんでもらえるようにと企画しました。参加者から「是非次回も」との多数の声がありましたので、引き続き開催できればと思っています。
6月4日(土) 「第8回祖父母交流会」を行います。例年は年1回の企画でしたが祖父母からの要望が強く今年は10月と2回予定しています。毎年子どもたちはおじいちゃん、おばあちゃんとアトムで遊ぶ事をとても喜んでいます。他所のおじいちゃん、おばあちゃんに話しかけてもらい一緒に遊んでもらう機会は少ないと思いますので祖父母交流会は貴重な機会だと思います。
公民園、所長会とは

 熊取町にある町立保育所(6ヶ所)と民間保育園(さくらとアトム)の園長、所長、子ども家庭課の職員が集まり各園の様子を話し合い、交流する会です。私を含め新園長(町立2名)は3名でした。今回は、①各園の防災状況 ②新年度の園の様子 の二点の報告で時間を費やしました。子ども家庭課からの報告としては 「周りにどう見られようと自分は自分でいたらいいのだ」と考えられる子ども
「周りに合わせてばかりで、ありのままの自分では振舞えずにしんどい」子ども
子どもの【自己肯定感】はどう育つのか?の具体的な事例が挙げられました。今回の会議では時間が取れなかったのですが、今後、乳幼児期の体験と自己肯定感とのつながりについて検討してはどうかと提案されました。
子ども達は日々の遊びや生活の中で<嬉しい><悔しい><悲しい><楽しい>等様々な感情を経験しています。子どもの感情表現や個性をどう理解するのか?大人の対応次第でその後の子どもの【自己肯定感】に影響するように思うので、とても大事なことだと思います。提案されたことは、保育士だけで考えることではなく子どもを取り巻くすべての大人が考える必要がある。クラス懇談会で議論していけばいいなと強く感じた最初の公民所長会議でした。

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5月号 巻頭文

4月の様子              岩木陽子

           

 毎年、4月は新入園児の泣き声で一日が始まります。今年もさぞ大変になるだろうと覚悟していたら、予想以上に静かなスタートでした。ここ2~3年は今年のようなはじまりで、年々大泣きが少なくなっているような気がします。
また、第1回目のクラス懇談会がすべて終わりました。懇談会には田丸、仲嶺、岩木の3人がそれぞれのクラスに参加しました。 この時期の懇談会でよく親から出される事が「ひとりは持ち上がり担任が居てほしかったのに・・」ということです。
今年度の持ち上がり担任は、ばなな組の梅本とみかん組の谷野の2人だけです。 4歳児すいか組にいたっては、7年前1年間だけアトムで働いて退職、他の職業も体験した後仕事復帰した志賀と保育経験3年目で初めて4歳児担任の石原の2人です。 私はすいか組の親が一番担任のことで不安になってないか・・と思い、懇談の司会進行を行いました。
ところが、懇談では誰からも持ち上がり担任がいないことで不安になるような発言がなく、予想は見事に外れました。すいか組だけでなく、今年はどのクラスからもそんな意見を聞かないのでちょっと驚いています。たまたま、異議のある親の気持ちが伝わってこないのか、あるいは持ち上がりをそれほど気にしなくなったのか・・・どっちなのかと思います。
もし、持ち上がり担任がいないことで不安に思っている方がいるとしたら、どうぞご安心ください。 4月の子どもの様子は、新しい環境にすぐに慣れる子どももいます。慣れるのに時間のかかる子どもは持ち上がり担任が居ても部屋が変わっただけで緊張して固くなったり、そこまではないけれども不安気な様子でオロオロしたり、ちょっとしたことで泣き出したりする子もいます。そのために、保育園に行き渋ったり、以前の担任とどう違うかを様子みる試し行動を取ったりします。
担任は毎年試し行動を繰り返す子どもの姿と向き合い、不安を取り除くことに全神経を使う4月です。 ただ、一般的に子どもは大人ほどに固定観念や先入観が強くない分、新しいことに慣れて行くのも早いです。どんなに遅くても5月の終わりまでには、ほとんどの子どもは慣れます。昨年も4月~5月にかけてずっと泣いていた子どもが6月には慣れていました。
保育士は毎年の見通しがあるので、安心して下さいと言いたい所ですが、親としてそれは分かっていても、子どもと泣き別れをして仕事に行くのは辛いものがあると思います。
そんな時は遠慮なく担任に子どもの様子を聞くなり、日報で聞いてください。聞く時間のない方は個人懇談もできますので担任まで伝えて下さい。

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4月号 巻頭文

社会福祉法人アトム共同福祉会理事の紹介

事務室メンバーの紹介

大切にしていること

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3月号 巻頭文

2010年度を振り返って                 市原悟子

 残り一か月で今年度も終了です。今年の卒園児は20名です。326日は親の慰労と子どもの成長を『卒園を祝う会』で喜び合いましょう

今年度4月は145名でスタートしました。途中引っ越しで転園4名、途中入園10名で3月現在151名です。途中入園はほとんどが0歳児いちご組でした。

職員にも変化がありました。7年間同僚だった南真紀が家庭事情で退職し、上原峰子が産休に入り、2名欠員と0歳児クラスの補充のために新しい職員が6名入りました。

大人も子どもも新しい環境に慣れるまでには大変だったと思いますがなんとか無事に過ごせたことをありがたく思います。

半年ごとに保育を振り返り、カリキュラムと照らし合わせながら保育内容を考えてきました。その中の大きな目標として「ケガを少なくしよう」と掲げて保育を行ってきました。

子どもの自発的な遊びを保障することとケガとは切り離せないものです。保育の中で一番難しいことです。2003年からのケガの件数を振り返ると

認可1年目2003年は20件(切り傷、打撲、脱臼)でした。子ども数180名以上の大集団職員も毎日アタフタと子どもの対応に負われる状況でした。特に5歳児クラスの子どもにけがが多く、自分の体を自分で守る敏捷性が身についていないのかと遊びの重要性を痛感しました。

この年の一つひとつのケガを取り上げ保育士の対応で防ぐことができたのかそれともどうしようも防げないケガだったのかを検証しました。 

その後200411件、200512件と半減したので安心していたら200618件とまた増加、その年から『安全委員会』を作りケガが起こる原因、遊具の点検などを行い20077件、20089件、20095件、2010年今年は7件と減少しています。これまでの主なケガは室内、屋外とも転倒が一番多く、なかなか防ぐことが難しいケースでした。自分の身を自分で守るためには自分の体で危険を察知して敏捷な判断、身のこなしを身に着けないとケガになってしまいます。その力は何度か痛い経験をし、こうすればこうなるのだと体で学習するしかないと思いますが、子どもが痛い思いをしているのを目の前にすると、散歩も止めさせたい。園庭で遊ばせるのも止めたい。という気持ちになってしまいます。でもアトムでそれらを体験させないで家での生活でその力が身につくのだろうかと考えます。     子どもは痛い思いを何度も繰り返しながら痛い思いをしないような力を身に着けていくという人間の育ちの基本を保障してあげないといけないのだと考え直し今に至っています。

218日、保護者会との懇談会ではそこらの話にも触れたかったのですが時間不足で意見交換ができませんでした。

ぜひ来年は保育内容について特に自己肯定感と自信はどんな体験でつくのかなどを話題にできたらと思っています。よろしくお願いします。

ちなみに2008年以降脱臼は0件でした。



給食室 いちご組の子ども達の成長について
     みかん組さんとクッキング(やきそば作りました!)

夜間保育 いつもの夜間保育の風景


年度末総括の職員の感想


いちご組
 アトムに鬼が来たぞ!節分の様子。
 1人1人の1年の様子


もも組
 節分の様子
 1年間のこどもの様子
 最近のこどもたちの変化
 職員1人1人の1年を振り返って

ばなな組
 節分の様子
 クラス懇談会のおしらせ
 こども1人1人の様子
 職員から

ぶどう組
 節分の取り組みの様子
 クラス懇談会のおしらせ

すいか組
 おしらせ、クッキングの様子
 こども1人1人の成長
 職員の1年を振りかえって

みかん組
 保護者より、アトム生活を振り返って
 職員より、1年間を振り返って

 

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2月号 巻頭文

最近の虐待事件に思うこと                 岩木陽子

最近、子どもの虐待事件がニュースや新聞でよく報道されています。   

なんでそこまでなったのか・・そうなる前にどうにかならなかったのか・・と悲惨な事件を聞くたびに気持ちはどうしてもそこに至ります。

親が子育てで悩み、イライラすることは、今も昔もそう変わらないのに、どうしてこれほどまでになるのでしょうか・・・誰でも子育ての最中には、思うようにいかないことにイライラして声を荒立てたこともあるでしょうし、時には手が出る事もあるのではないでしょうか  ただ、それが子どもに取り返しのつかない傷になってその後の人生に影響するほどのこともなく、ましてや命にかかわるようなことにもならないです。 でも、今の虐待事件は、命をなくしたり、子どもが一生心の傷として背負うことに発展しています。

なんでこうなるのか? 単純に親が未熟で悪いと責めるだけではどうしょうもない、何の解決にもならないと思います。

当事者の責任追及だけでなく、私たちを取り巻く環境や社会状況を考えることが根本解決の糸口になるのではないでしょうか。

今は、以前のように家族や近所が助け合わないと生活に困るというようなことがありません。何もかもが便利でお金さえあれば日常生活に支障はなくて、煩わしい人間関係を持たなくても生きていけます。
子育ても人とかかわらなくても育てようとおもえば育てられます。そんな環境の中で虐待する親は、親身な相談相手はいたのだろいか? 行政の援助は受けていたのだろうか? 近所付き合いはしていたのだろうか? 近隣の人の関心はどうだったのか? 子育てに行き詰まり、孤立する結果が虐待にもつながっていくでしょうから、ついつい周りの人との関係を考えてしまいます。

結局、人の関心や目があるかないかが虐待までいくかどうかの境目だと思います。

根本の解決法は人と人のつながりしかありません。 “人は人でしか救えない”という意味の深さをあらためて感じます。

近所の人と挨拶するだけでも、近所の子どもに声かけるだけでも“人の目や関心”になります。 それは何もむずかしいことではないのですが、気軽に声かけすることすら変な人と間違われるのではないかとはばかれるのが今の世の中でもあります。
人と人がつながる体験や経験の少ない子どもが大人になり、親になる中で、どうやったら悲惨な子どもの事件が防げるのかを一人ひとりの大人が考え合うしかないのだろうと思います。

 先日の父親懇談会でばなな組がこのことをテーマに考え合いました。

「虐待がこれほど騒がれ、通報をすることも叫ばれると、自分の子どもを叱る時も虐待しているのかと思われそうで、周りが気になり叱るときは家の中に入ってしまう・・・」というお父さんの率直な意見を聞きました。普通に子育てしている人までが、虐待が増えている事で必要以上に気を張り詰めてしまうのだなぁ・・とその影響の大きさを感じました。

○給食室 
 ☆たまごの不思議
○夜間室 

 夜間保育利用の保護者の声

○いちご組
 新入園児の紹介
 新しい保育者の紹介
 こどもたちの様子
 
 父親懇談会の報告
 
○もも組  
 ☆ふくわらい遊びをしたよ
 ☆こどもたちへの言葉のかけかたについて
 ☆もも組懇談会の報告
 ☆アンケート結果より

ばなな組
 こどもたちの様子、変わってきました
 みんなでリトミックしました!
 父親懇談会の報告

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1月号 巻頭文

「生と性について」                 岩木陽子

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年もいろいろなテーマでクラス懇談会が行われました。1222日にはぶどう・みかんの合同懇談会で「性」について話し合いました。

子どもも4~5歳ぐらいになると「赤ちゃんはどこからきたのか?」「お母さんのおっぱいはなぜ大きいのか?」などいろいろと「性」に関する事を聞いてくるようになります。

また、以前に散歩先の公園に落ちていたポルノ雑誌をみて、数人の子どもがギャーギャーと騒いだり、図書館で借りた「性」の本に興味を持って読む子もいました。

個人差はありますが、この様に子どもは性に関心、興味が出だしています。

子どもが「性」に興味を示しだしたのはなぜか? 大人はそれをどう理解したらいいのか?

みんなで考え合うことが大事だと思いこのテーマにしました。

大人は「性」のことを“秘め事”として伏せがちです。超プライベートなことで子どもと共有するようなことではないからです。

一方、子どもは、なんとなく恥ずかしいことぐらいは感じても、大人のような意識はありません。だから、赤ちゃんの生まれ方を普通に真顔で聞きます。「空はなんで青いの?」と同じ感覚です。それが大人と違うとこです。

 私たちが“生きている”ということは、この世に生まれたからですよね。生まれなかったら生きてはいません。そう考えたら<生まれること>は、<生きる>ことにつながり、

<性>は<生>に直結しているのだと思います。 子どもが「性」のことを聞くのは、子ども自身が自分はどこから来たのか? どうして生きているのか? という自分のルーツや存在意義に興味や関心がでてきたからではないでしょうか  

そう考えたら、大人はそのことにしっかりと向き合ってやらなければいけないと思います。

向き合い方は人それぞれでいろいろあっていいのでしょう。ペニスや性交という言葉で説明できる人もいれば、そこまでは言えない人もいるでしょう。 

大事なことは、子どもが“自分の質問にちゃんと答えようとしてくれている”と感じることです。子どもは自分のことを軽んじられているのか、大事にされているのかを鋭く察知するだけに、しっかり向き合ってやることが大切だと思います。

<私事ですが・・・>

私は娘に小さいときから「性」のことをきちんと話すことがありませんでした。

その娘が高校生の時にボーイフレンドができました。もちろん親としてはどんな付き合い方をするのか?自分の体を大事にできるか?妊娠などということにならないか?と心配しました。性の話などしたことがないだけに急にそんな話は切り出しにくく、ひとりでやきもきしていました。ある日思い切って勇気を出して話したのですが、私の胸はドキドキで手に汗ぐっしょりだったことを思い出します。大事なことを話すのにこんなに力がいるのかと思いました。「性」のことを小さいときからちゃんと話していればもう少し楽な気持ちで話せたのか?と10年以上前のその頃を振り返っています。

○給食室 
 ☆クリスマス会の報告
 

○夜間室 
 こどもたちとゆったり過ごしています

○いちご組
 新年のご報告
 新聞紙ビリビリ遊びました!
 クラス懇談会の報告

○もも組  
 ☆楽しいクリスマス会の様子
 ☆部屋の配置換えのおしらせ
 ☆トイレトレーニングについて
 ☆担任の今年の抱負
ばなな組

 おしらせ
 クリスマス会の様子
 ばなな組担任の紹介ぶどう組
 おしらせ
 クリスマス会の様子
 すいか組
 おしらせ
 こどもたちのケンカ亜の様子
 クリスマス会の様子
 4・5才の合同懇談会の報告

みかん組
 新年のご挨拶
 子ども達の名前の由来
 クリスマス会の様子

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